60歳定年退職 ~ いまのライフスタイルを選択するまで

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私は2022年2月末に60歳でIT企業を定年退職し、あえて雇用延長は選ばずに派遣会社などで期間限定の仕事に就いていますが、前回は雇用延長を選ばなかった理由についてお伝えしました。 
今回は、いまのライフスタイルを選択するまでの経緯について詳しくお伝えしたいと思います。

雇用延長しなくても、65歳の年金受給までどうやって生計を立てていくか、という大きな課題があります。
子供は社会人になっていて教育費はかかりませんが住宅ローンはまだまだ残っています。毎月の支出も変わりません。
老後2000万円問題の話もあり、退職金は出来るだけ温存しておきたいという気持ちが強くありました。
ただ、雇用延長しても毎月の収支は赤字で、その補填のために退職金を取り崩すのは避けられないということもわかってきました。

退職金を取り崩すのが避けられないのであれば、雇用延長に固執する理由はなく、前回お伝えした雇用延長を選ばなかった理由もあってますます雇用延長以外の方向性が高まってきました。
ただ、大学卒業以来30年以上同じ会社に勤め(その中で異動や転勤、同じ企業グループ内での移籍は経験しましたが)、転職経験はゼロの経緯からすると、雇用延長するかそれ以外の道に進むかの葛藤は大きく、気持ちはいったりきたりの状態でした。  

その後、雇用延長をしなかった場合に実際の生計はどういう見通しとなるのかを一度試算してみようと思い、65歳までの5年間の総支出見込みに対して退職一時金、企業年金(退職金を年金で受け取る部分)、さらには失業保険も含めて試算したところ、毎月12万円ほど足りないという結果となり、毎月12万円なら時給1000円としてもフルタイムで月15日ほど働けばなんとかなるという具体的な見通しとなりました。
もちろん退職一時金の取り崩しを少しでも抑えるにはもっと労働収入を増やす必要はありますが、時給アップや労働日数を増やすことで実現可能な範囲でした。この試算により、雇用延長以外の道に気持ちが大きく傾きました。

この試算では65歳までの5年間の総支出見込みが大変重要ですが、それまでも毎月の支出とそれ以外の一時的な支出は概ね把握していたため、大きなブレは無かったと思います。ただ、近年の物価高騰や想定外の出費、一時的な支出について多少の見込みの甘さがあり、定年退職後の実際の収支は見込みよりも厳しいものになりました。これについては別の機会にお伝えしたいと思います。

65歳までの5年間の収支見込みと、以前お伝えした会社の雇用延長制度(+噂)の実態を踏まえ、私の中では雇用延長以外への期待がどんどん膨らみました。  
大学卒業から60歳定年退職までの40年近くを同じ会社で過ごし、さらに雇用延長で5年間となると、職場や仕事内容は変わってもそれは単にこれまでの延長でしかなく、どうせならもっと違う世界を見てみたい、企業利益追及だけではなく人に役立つ仕事がしてみたい、趣味や地域ボランティアの割合を増やして新たなライフスタイルに移行したい、いまは70歳まで働く人も多いため65歳以降も見据えて資格取得や自分の価値を高めたいなどなど、これまでにない視界の広がりと期待が大きくなり、ここ数年にはあまり感じなかったワクワク感が身体の中を駆け巡り、楽しい気分になりました。

これまでとまた少し違う自分やライフスタイルの可能性を見出したのが、雇用延長を選ばずいまのライフスタイルに至った決め手だと思っています。
もともと楽天的な性格で、振り返ればこれまで仕事の厳しい局面でも「このまま頑張って続ければ何とかなる」というのが基本的なスタンスだったと思います。

雇用延長をしないと決断したのは58歳でしたが、その後は定年退職後どんな仕事をしようか、どういうライフスタイルを送ろうかと考えるのがすごく楽しかったです。定年退職を心待ちにしていました。

私が選んだのは、人の役に立つ仕事と地域ボランティア、趣味やレジャーのバランスをうまくとったライフスタイルです。
それはこれまでと全く違う世界ではなく、これまでの人生を踏まえて地に足のついたものです。いま思うと50歳のセカンドライフ研修でなんとなく描いたものであり、その潜在的な思いが具体的になってきたことに少し驚きを感じました。

次回はいよいよ定年退職となり、その前後で遭遇したことについてお伝えしたいと思います。
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