小説のご依頼で、書いておいてほしい5つのこと

小説のご依頼で、書いておいてほしい5つのこと

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小説
 はじめまして、西月あまねです。今回から少し真面目に書くということで、今回の内容は上記のタイトルのような形になっています。
 それでは説明して行きます。

「うまく説明できないんですが……」
 このようなご相談でも大丈夫です。全部が決まっている必要はありません。

 ただ、次の5つがあると初稿の精度が大きく変わります。逆に言えば、この5つさえあれば、あとはこちらで組み立てられます。

■1. 文字数

「原稿用紙10枚」でも「3000字くらい」でも、「電車で20分くらいで読める長さ」でも構いません。

 長さが決まると、その物語に何を入れられるかが決まります。3000字なら、出せる登場人物は二人、起きる出来事はひとつ。10000字あれば、過去の回想を挟んで人物の背景を掘れる。30000字なら、関係が変化する過程そのものを書けます。

 ここが未定のまま書き始めると、途中で骨格を組み直すことになります。迷ったら「短め」を選んでください。短い話のほうが、印象は濃く残ります。

■2. 誰が読むか

 公募に出すのか、贈り物にするのか、SNSに載せるのか、自分のためだけに持っておくのか。

 同じ題材でも、読者が変われば書き方が変わります。公募向けなら、冒頭三行で選考者の手を止める構成にする。贈り物なら、読み終えたあとに手元に残る一行を置く。SNSなら、スクロールを止める仕掛けを前に出す。

「自分だけが読みます」も立派な指定です。その場合、こちらは読者を意識した説明を削って、あなたにだけ届く密度で書けます。

■3. 読み終わったあと、どうなっていてほしいか

 5つのなかで、最も重要な項目です。

 面白かった、でも、泣きたい、でも構いません。「少し気まずい気持ちになってほしい」「読み終わって数日後にふと思い出してほしい」「救われた気がしてほしい」。抽象的で結構です。

 ここが決まっていると、私はラスト一行から逆算して書けます。物語は最後に向かって進むものなので、着地点が見えていれば、途中の描写ひとつひとつに意味を持たせられる。逆にここが空欄だと、無難で、誰の心にも引っかからないものになりがちです。

「誰も死なないのに、なんとなく寂しい話がいいです」

 実際にいただいたご要望です。この一行があったので、事件を起こさず、日常の描写だけで進む構成に決められました。

■4. 絶対に入れたい要素

 実在の場所、忘れられない一言、好きなモチーフ、飼っていた猫の名前。ひとつでもあると、話が一気に具体的になります。

 小説は、抽象的なテーマ(喪失、再生、成長)だけでは動きません。動かすのは細部です。「祖母の家の縁側の、めくれかけたリノリウム」のような具体物がひとつあれば、そこから物語が立ち上がります。

 思いつかなければ、購入前のメッセージで雑談をさせてください。会話のなかから拾います。

■5. 絶対に避けたいこと

 流血描写、恋愛要素、明確なハッピーエンド、悲しい結末、動物が傷つく展開。

 苦手なものを先に伺えると、修正の往復が減ります。書き上がってから「これは読めない」となるのが、お互いにとって一番もったいない。

「特にありません」でも構いませんが、少しでも引っかかるものがあれば遠慮なくお書きください。制約は創作の敵ではありません。むしろ、避けるべきものが決まっているほうが、書き手は道を選びやすくなります。

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■全部埋まっていなくて構いません

 ここまで5つ挙げましたが、実際のご依頼で全項目が最初から埋まっていることは、ほとんどありません。

 私からは、購入前のご相談の段階で3〜5個ほど質問をお送りします。そのやりとりのなかで、ご自身でも気づいていなかった「書いてほしかったこと」が出てくることがよくあります。

 はっきりしない感覚を言葉にするのが、こちらの仕事です。整理してから来ていただく必要はありません。

■まずはご相談ください

 購入前のご相談は無料です。内容と分量を伺ったうえで、お見積りとスケジュールをお出しします。そのまま購入されなくても、まったく問題ありません。




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