人生1回終わらせた話②

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コラム
離婚を決めてから
すぐに婦人科での検診の日が訪れました。

看護師さんに不妊治療を中止したいことを告げ
理由も軽く話しました。
採卵した卵は全て使い切ったので
管理費などもかからないので
再開する場合はまた一からということになりました。

婦人科を出て
まだ生理が来ていないお腹を撫でながら
「ごめんね。
私一人だと
あなたを満足に育ててあげられないと思うから
また別のタイミングで来てくれると嬉しい。」
と呟きました。

その足で市役所に向かい
離婚届をもらいました。

帰って即自分の欄を記入し
両親にも報告。
しかし本気だと思ってもらえず
後日会うことになりました。

テーブルに離婚届を置いたままにしておいたら
彼の欄も記入してありました。

最後に喧嘩をしてから
別々に寝ていた為
会話をすることもありませんでした。

記入済みの離婚届を見て
揉めずに離婚出来そうで良かった
と安心していました。

しかし
テーブルから離婚届が無くなっていることに気付いた彼から
「俺は納得していない」
「離婚はしたくない」
「考え直して」
「何でもするから」
と情けないメッセージが大量に届きました。

私の両親は離婚しているので
母と父それぞれに会って話をする必要がありました。

母に状況説明とサインをもらいに行くと
「サインはするけど
あなたの話だけ聞いて
あなたの味方だけするわけにはいかない」
と言われました。

こんなに辛い思いをしていても
やっぱり母は私が可愛くないんだ
とこの時も思いました。

とりあえずサインはゲット。

父にもサインをもらいに。
状況説明すると
「もう無理だね。
短かったけど仕方ないよね。
離婚したらここに住めば良いよ。」
と初めて味方でいてくれる存在を感じて
涙が止まりませんでした。

両親のサインももらったし
あとは役所に提出するだけだ!
と久しぶりに晴れやかな気分を味わえました。

しかし
その後も離婚届を提出するのを待ってくれ
という内容のメッセージが毎日大量に届くのです。

【待っても私の気持ちは変わらないのに。
まだ苦しまなきゃいけないの?】

同じ屋根の下にいるのが嫌で
顔を合わせたくなくて
数日間水分しかとっていませんでした。

彼から1ヶ月待ってほしいと言われました。
1ヶ月の間に私の気持ちが変わる
と思ったようです。

1ヶ月もこの状態が続くと思うと耐えられず
だったら死んだ方が良いと思いました。

早く自由になりたい一心でした。

父、母、弟、妹にそれぞれ手紙を書きました。
そして遺書も。
どれだけ私が我慢してきたか
どれだけたくさん嘘をつかれてきたか
彼に対して恨みと憎しみしかないということを
父と母に書き
郵送しました。

その日の夜
ありったけの薬を一気に
お酒で流し込みました。
いつもは感じない薬の味と臭いに
段々苦しくなっていきました。

持っている全ての薬を飲み切り
【みんなごめんね。
今までありがとう。】
と心の中で囁いて
私の人生が終わりました。

真っ暗で「無」

気が付いたら病院のベッドの上でした。

横を見たら両親がいて
「わかるか?
生き返ったんだよ!
生まれ変わったんだよ!」
と声をかけられました。


【・・・え?
薬飲むのあんなに頑張ったのに
なんで生きてるの・・・?】

先生が
「今日が何月何日かわかりますか?」

私が死んだ日の翌日を言うと
それから4~5日経っていました。

意識が朦朧とする中
集中治療室から大部屋に移されたようです。

【全く苦しむことなくことなく死ねたのに
なんで生き返ったの・・・
やっと楽になれたと思ったのに・・・】

その日は色々な感情が湧いてきて眠れず
そのまま朝を迎えました。

精神科の先生が来て
気分はどう?とか色々聞かれました。

「死にたくて死んだのに
なんで生き返らせたの!?
また離婚からやり直し?
生き返らせたなら
責任取ってよ!!!」

生き返ったことに絶望しか感じていなかった私は
パニックで
でもその時に思っていた素直な気持ちを
嗚咽しながら先生にぶつけていました。

すごく悲しい顔をしていた先生。

「話してくれてありがとう。
また来るね。」
と言って去っていきました。

【私何言ってんだろ・・・
生き返ったなら
生きるしかないじゃん・・・】

先生の悲しそうな顔を見て
現実を受け入れる心の準備を始めました。

スマホも無くお金も無いので何も買えず
それから1週間くらい入院していましたが
毎日ベッドに横たわり
外を眺めるだけの日々。

中々現実を受け入れられず
退院するまでの毎日
生き返ったことの悔しさに泣いていました。

退院する日は父が迎えに来ると
病院の先生から聞いていました。

【泣いていてもしょうがない・・・
もう1人じゃどうしようも出来ないってわかったから
お父さんに協力してもらおう・・・】

そう決めて
第二の人生を歩み始めました。


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