守り神さま

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コラム
ある日の早朝、まだ薄明るい境内で掃き掃除をしていたときのことです。ふと風がやんで、空気がピタリと止まったような静けさに包まれました。何かに見守られているような気配がして、手を止めて立ち尽くしていたのですが、不思議と怖さはなく、むしろ温かさのようなものが胸の奥に広がっていきました。

そのとき、境内の一角にある古い祠の方から、かすかに光が揺れたように感じました。木漏れ日でもなければ反射でもない、ほんの一瞬の淡い光。目の錯覚と言われればそれまでですが、その瞬間、祠に祀られている神様が微笑んでくださったように思えたのです。

特別な言葉が聞こえたわけではありません。でも、その後しばらく、心の中に「だいじょうぶ」という言葉が静かに残っていました。

私たちは日々、目に見えることばかりに気を取られがちですが、見えない存在がいつもそばにいてくれていることも、どこかで感じているのかもしれません。守り神というのは、遠くにいるものではなく、自分の心が素直になったときにふと感じられる、優しい存在なのだと思いました。

あの朝から、祠の前を通るたびに、自然と一礼をするようになりました。特別なお願いをするわけではなく、ただ「今日もありがとうございます」と心の中でつぶやくだけ。でもそれだけで、何か小さな背中をそっと押していただいているような、そんな気がしています。

信じるかどうかではなく、感じるかどうか。そう思えるようになったこの出来事を、今日はそっとここに残しておきたいと思います。
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