キャリアの捉え方|学道が、キャリアを創る

キャリアの捉え方|学道が、キャリアを創る

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学び
おはようございます。2級キャリアコンサルティング技能士|合同会社たお代表の工藤でございます。今日のテーマは、「学道が、キャリアを創る」についてです。

新しい資格や学びを始めるとき、私たちはどうしても「この資格に需要はあるか」「効率よく元が取れるか」といった、外側の市場価値をまず気にしてしまいます。果たして、私たちは「需要があるから」という理由だけで、学び続けているのでしょうか。

学道という、生き方

曹洞宗の開祖である道元には、「学道用心集」という著作があります。そこには、仏道を学び、修行するうえでの心得が説かれています。道元にとって学道とは、知識を得ることだけではなく、仏道を実践し続けることそのものでもありました。私は、この「学道」という考え方に、資格や学歴の取得だけでは終わらない、学び続ける生き方を重ねています。資格を取得しても、大学を卒業しても、そこで学びが終わるわけではないと思います。むしろ、そこから初めて見えてくる世界があります。知識を一つ手に入れたと思った瞬間に、まだ知らないことの輪郭が、少しずつはっきりと見えてくる。学ぶことを通じて、自分を知り、人を知り、世の中を知っていく。そのたびに、新しい問いが、また静かに生まれてくるということです。

需要ではなく、学び続けたいことでキャリアを選ぶ

一方で、学ぶことそのものが目的であり、学ぶことそのものが人として歩んでいく道でもあるとすれば、何を学び続けたいかによって、キャリアを選ぶというのも、一つの在り方だと捉えることもできます。資格や職業を、需要の大きさだけで選ぶのではなく、自分がこれからも学び続けたいと思えるものを基準に選んでいく。そんな選び方があってもいいのだと思います。

もちろん、「この資格を取れば安心だ」「どこかに需要があるはずだ」という受け身の姿勢から抜け出したとき、学びは、単なるスキルの収集ではなく、自分の世界を広げていくための原動力へと変わっていきます。そして、もし目の前に、自分のやりたい仕事を受け止めてくれる市場がまだなければ、学びと実践を重ね、誰かとの接点を探しながら、その市場そのものを創り出していけばいいのだと思います。市場とは、自分が仕事を始めさえすれば生まれるものではなく、誰かの困りごとに出会い、それを解決する知識や技術を持ち、その価値を必要としてくれる人と出会い、価値を届け続けていく中で、初めて生まれていくものだからです。

需要を探すこと自体に、問題があるわけではなく、市場調査をすることや、誰かの声に耳を傾けることも、学びや挑戦を形にしていくうえで大切な視点です。ただし、本当に見つめ直したいことは、需要があるかどうかだけで、自分の可能性を決めてしまうことなのだと思います。

おわりに

自分のために学ぶという、一見自分だけに閉じた行為が、実はそのまま他者への貢献にもなっている。そんな不思議なからくりが、学びの中には隠れているのかもしれません。

資格を取ること、卒業すること。それらは、学びの終わりではなく、学道という長い道のりの中の、一つの景色なのだと思います。いくつになっても学び続ける。その姿勢そのものが、誰かの学びのきっかけとなり、やがて人様のお役に立つことにもつながっていくのだと、私は思います。

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出典
・道元『学道用心集』(鎌倉時代)
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