キャリアの歩み方|地道さの、果てに

キャリアの歩み方|地道さの、果てに

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おはようございます。2級キャリアコンサルティング技能士|合同会社たお代表の工藤でございます。今日のテーマは、「地道さの、果てに」についてです。

キャリアコンサルタントとして相談を受けていると、「資格を取りたいと思っているのですが、何を取ればいいか分からないんです」という声を、よく聞きます。資格を選ぶとき、皆さんは、どういう基準で選んでいらっしゃるのでしょうか。

データが示す、資格の選び方

ユーキャンが2025年10月6日から13日にかけて行った「働き方と学び方に関する意識調査」(20代〜60代の男女403名を対象にしたインターネット調査)によると、「2026年に武器になる資格」として選ばれたのは、次の10資格でした。

1位 ファイナンシャルプランナー(FP)(4年連続1位)、2位 電気工事士、3位 MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)、4位 簿記、5位 メンタルヘルス・マネジメント®検定、6位 宅地建物取引士、7位 TOEIC® L&R TEST、8位 社会福祉士、9位 情報セキュリティマネジメント、10位 行政書士。

回答者のコメントからは、資格を選ぶときに大切にしている視点が見えてきます。電気工事士については、「AIに代替されにくそう。必ず必要な資格。」という回答が挙げられていました。FPは金融・不動産業界への転職に役立つから、簿記は即戦力になるから、MOSは就職・転職時の自己PRに使えるから、という理由で選ばれています。宅建は需要が常にあるため、社会福祉士は高齢化に対応するため、情報セキュリティはリスクの高まりに備えるため、それぞれ選ばれていました。行政書士は、独立開業を見据えて選ばれている資格です。このような声は、実際の相談でもよく耳にします。

こうして見ていくと、今回の調査では、「この先も通用するか」「収入や転職に役立つか」といった、将来の仕事や生活を見据えた視点が目立ちます。資格を選ぶ背景には、興味や関心だけでなく、将来への備えや、今の状況を変えたいという思いもあるのかもしれません。

資格選びを年代別に見てみると?

一方で、同じ調査では、資格を取ろうとする理由を年代別に尋ねた結果も示されていました。20代は、AIの台頭による仕事内容の変化に対応するため。30代は、手に職をつけるため、そして転職や給与アップのため。40代は、時代の変化に対応するため、そして給与アップやモチベーション向上のため。50代は、子育てを終えたあとの新たな目標を持つため。60代は、求められるスキルや考え方の変化に対応するため、そして将来の収入への不安に備えるため。

同じ「資格を取ろう」という行動の裏にも、世代によって見ている先は違うようです。20代は、これから起こる変化への備え。60代は、今感じている不安への対応。つまり、資格を選ぶ基準は、「将来性」や「収入」といった言葉でひとまとめにできるものではなく、その人が今、人生のどの地点に立っているかによって、変わってくるのかもしれません。

おわりに

将来性や安定という言葉に惹かれて選んだ資格だったとしても、実際に学びの扉を開ければ、そこにあるのは果てしない地道な営みだけです。華やかなゴールなどなく、ただただ机に向かう孤独な時間が続きます。だからこそ、その途中で「本当にこれでいいのか」と迷う瞬間は誰にだって訪れます。けれど、そこで引き返してしまうのか、それとももう一歩だけ奥へ踏み込んでいくのか。その小さな選択の積み重ねが、キャリアの厚みを作っていきます。私自身、2級キャリアコンサルティング技能士を取得するまでに、7回の挑戦を重ねました。その一回一回が、地道で、自分自身との闘いでもありました。

資格の選び方に正解も不正解もありません。なによりも、どんな理由からスタートしたとしても、自分が選んだその道と、最後までとことん向き合い続けること。その覚悟を持てるかどうかだけなのだと、これまでの歩みを振り返りながら、そう強く感じています。今となっては、自分自身の学びの歩みは、何も先を急がずに、5年後、10年後の、先のゴールを見据えて、気長に、ゆっくりとした歩みで進んでいます。

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出典
・ユーキャン「働き方と学び方に関する意識調査」(実施期間:2025年10月6日〜10月13日、対象:20代〜60代の男女403名、インターネット調査)
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