キャリアの歩み方|違いは、深さの結果

キャリアの歩み方|違いは、深さの結果

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おはようございます。2級キャリアコンサルティング技能士|合同会社たお代表の工藤でございます。今日のテーマは、「違いは、深さの結果」についてです。

最近、YouTubeのショート動画で、宮崎駿氏のアフレコ収録の様子を見る機会がありました。声量や声の調子といった、ごく細かな部分にまで、こだわり抜いている姿に、その道のプロフェッショナルと呼ばれる人は、他の人と、何が違うのでしょうか、という疑問がふとよぎりました。

細部の細部にまで、目を向け続ける

アメリカの心理学者アンダース・エリクソン氏は、1993年の論文の中で、「デリバレート・プラクティス(目的を持った練習)」という考え方を示しました。これは、ただ繰り返すのではなく、自分の弱点や細かな部分に意識を向け、フィードバックを受けながら改善を重ねていく練習のあり方です。「できるようになったから、もう十分」と止まるのではなく、できるようになったところから、さらに細部へ目を向けていく。もしかすると、プロフェッショナルと呼ばれる人には、こうした姿勢が共通しているのかもしれません。

2500年前から、語られてきたこと

さらに、この「こだわり」は、現代の心理学だけが語ってきたことではないのかもしれません。仏教の創始者であるブッダは、その最期に「不放逸」という教えを残したとされています。不放逸とは、気を緩めず、怠らず、物事に真摯に向き合い続けることを意味します。2500年前から、こうした姿勢が語られてきたのだと思うと、「愚直に究める」ということは、時代が変わっても、人が大切にしてきた一つの姿勢なのかもしれません。

違いは、深さの結果

私にとってのプロフェッショナルとは、その道にどれだけ愚直に向き合い、学び続けられるかどうかということにあるように感じます。何かの職業に就き、その仕事によって対価を得ているのであれば、誰もがプロフェッショナルを目指していけるのだと思います。もし仮に、自ら望んで選んだ仕事ではなかったとしても、まずは、その道のプロフェッショナルを目指してみる。そこから、思いもよらなかった道が開けていくこともあるのだと思います。一つの仕事、一つの学び、一つの問いに対して、自分なりに向き合い続ける。その積み重ねが、やがて、その人にしかない深さになっていくのだと思います。人と違うことをしたいのであれば、違いそのものを追い求めなくてもいい。本質に忠実に、素直に、思慮深く向き合っていく。その深さによって、人との違いは、自然と表れてくるものなのだと思います。

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出典
・Ericsson, K. A., Krampe, R. T., & Tesch-Römer, C. (1993). The Role of Deliberate Practice in the Acquisition of Expert Performance. Psychological Review, 100(3), 363–406.
・中村元(訳)『ブッダ最後の旅―大パリニッバーナ経』岩波文庫、岩波書店、1980年。
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