キャリアの捉え方|見通しという、プラン

キャリアの捉え方|見通しという、プラン

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おはようございます。2級キャリアコンサルティング技能士|合同会社たお代表の工藤でございます。今日のテーマは、「見通しという、プラン」についてです。

「本当は、やってみたいことがある」と口にする方は多いのですが、その話を深めていくと、「でも、やっぱりお金のことを考えると、なかなか踏み出せない」という心配の声をよく耳にします。やりたいことそのものよりも、お金への不安が先に立ってしまう。キャリアを考えるとき、ファイナンシャルプランを明確にすることは、どうして大切なのでしょうか。

お金を得るために、働いている

内閣府の「国民生活に関する世論調査」によると、「働く目的は何か」という問いに対して、62.9%の人が「お金を得るために働く」と回答しています。「社会の一員として、務めを果たすために働く」は10.5%、「自分の才能や能力を発揮するために働く」は6.9%、「生きがいをみつけるために働く」は13.3%にとどまっています。この数字を見ると、お金を得ることが、多くの人にとって、働く大きな理由になっていることが分かります。お金を得るために働いている人が、これだけ多いのであれば、生活の収支や、家庭内でのお金に対する認識も、自然と明確になっていそうなものです。では、実際にはどうでしょうか。皆様のご家庭では、生活にどのくらいのお金が必要なのか。これから先、どのくらいのお金が必要になるのか。そこまで見えているでしょうか。

見えている支出と、見えていない未来

金融経済教育推進機構(J-FLEC)が実施した「金融リテラシー調査2025年」を見てみると、1か月の支出を把握している人は72.2%います。一方で、お金について長期的なプランを立て、達成に向けて努力している人は51.1%、老後の生活費についてのプランを立てている人は40.1%まで下がります。さらに、緊急時に備えた生活費を確保している人は54.9%です。日々の支出については把握していても、その先にある将来や、予期しない事態への備えまでは、まだ見えていない人が少なくないのかもしれません。これは、社会福祉士の相談者支援でいうと、「アセスメント」はできていても、「プランニング」にまでは行き着いていない、と捉えることもできます。現状を把握することと、その先を見通して計画することは、同じではありません。だからこそ、ファイナンシャルプランにおいても、その先を見通すためのプランニングが大切になってくるのだと思います。

不安を、見通しに変える

「やりたいことがあっても、お金のことを考えると踏み出せない」という相談に向き合っていると、私は、人はリスクそのものよりも、見えないこと、つまり不確実であることに、より強く抵抗を感じているのだと思います。お金の見通しが立っていない状態は、リスクというより、得体の知れない不安そのものです。ファイナンシャルプランを明確にすることには、そこに意味があります。その「得体の知れない不安」を、「扱える具体的な数字」に変えていくことができるからです。見えなかったものが見えるようになると、「お金を稼がなきゃ」という漠然とした不安だけを基準にするのではなく、本当にやりたいことを基準に、選択できるようになる。もちろん、数字を見た結果、「今は難しい」と分かることもあるでしょう。けれど、それも一つの見通しです。少し先ならできるのかもしれない。別の方法ならできるのかもしれない。今は別の選択をするほうがいいのかもしれない。見通しが立てば、選択肢を考えることができます。わたしがキャリアコンサルタントとして大切にしているのは、必ずしも、お金を増やすことではありません。お金という不安の正体を、見える形にすること。そして、その見通しを持ったうえで、その人自身が、自分のこれからを考えられるようにすることです。

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出典
・内閣府「国民生活に関する世論調査」(令和6年8月調査)
・金融経済教育推進機構(J-FLEC)「金融リテラシー調査2025年」
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