キャリアの進め方|意に介さない、という選択

キャリアの進め方|意に介さない、という選択

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おはようございます。2級キャリアコンサルティング技能士|合同会社たお代表の工藤でございます。今日のテーマは、「意に介さない、という選択」についてです。

仕事の場面において、肩書きには関係なしに誰しもが、自分の意思よりも、相手から求められることを守り続けていくと、どうなっていくのでしょうか。

地位より、相手の求めること

アメリカの経営学者ロバート・グリーンリーフ氏は、1970年、リーダーには二つのタイプがあると考えました。一つは、まず地位や権威が先にある「リーダー・ファースト」。もう一つは、まず相手に尽くすことが先にあり、その結果として人を導く立場になっていく「サーバント・ファースト」です。地位よりも、相手が何を求めているかに意識を向けることを、優先するというものです。ただ、これは、リーダーだけに限った話ではありません。メンバーなのか、リーダーなのか、部下なのか、上司なのか。役員なのか。そのような肩書きとは全く関係なく、誰もが、この意識を持って仕事に取り組めるかどうか、ということです。

「自分だったら」という、バイアス

実は、「意に介する」という状態は、仕事において、一種の認知バイアスがかかってしまっている状態なのかもしれません。カナダの心理学者マイケル・ロスさんとフィオレ・シコリーさんは、1979年、人は自分の視点に強く偏ってしまう「エゴセントリック・バイアス」という傾向があることを示しました。「自分だったらこうする」という考えが浮かぶことは、誰にでも自然に起こることだと思います。ただ、それをそのまま押し通すのではなく、相手の要望や要求に、実直に応えることを優先する。そこに意識を向けられるかどうかが、分かれ目になるのではないでしょうか。

何を、意に介するのか

肩書きに関係なく、相手から求められることに、実直に応え続けていく。それは、自分を消すことではなく、むしろ、自分の意識をはっきりと一点に定めることなのだと思います。わたし自身、代表社員という立場になってから、肩書きそのものへのこだわりは消えましたが、代わりに、お客様が何を求めているかへのこだわりは、強くなりました。意に介さないということは、何も考えなくなることではなく、考える対象を、自分から相手に移していくことなのかもしれません。これは、仕事の場面に限ったことではないのかもしれません。親子の関係も、同じことが言えるように思います。子どもが何を求めているのか、どれだけ見に行けているだろうか。そんなことを、ふと考えることがあります。

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出典
・Greenleaf, R. K. (1970). The Servant as Leader. Robert K. Greenleaf Center for Servant Leadership.
・Ross, M., & Sicoly, F. (1979). Egocentric biases in availability and attribution. Journal of Personality and Social Psychology, 37(3), 322–336.
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