キャリアの捉え方|つながりという、課題

キャリアの捉え方|つながりという、課題

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おはようございます。2級キャリアコンサルティング技能士|合同会社たお代表の工藤でございます。今日のテーマは、「つながりという、課題」についてです。

出社か、リモートか。この話題は、あちこちで見かけるようになりました。会社によっては、出社を再び求める動きも出てきています。働く場所について、どうして、こんなに意見が分かれるのでしょうか。

出社か、リモートか。

実は、出社かリモートかで、ストレスの大きさや仕事への意欲に、はっきりとした差は見られないという調査結果があります。一方で、企業の69%、働く人の48%が、社内のコミュニケーションに関する課題を挙げています。つまり、心の健康や意欲の問題だけではなく、人と人のつながりの問題としても、出社かリモートかが語られているのかもしれません。

「弱いつながり」がもたらすもの

この「つながり」について、アメリカの社会学者マーク・グラノヴェッターさんは、1973年、「弱い紐帯の強さ」という考え方を発表しました。家族や親しい同僚のような「強いつながり」よりも、たまたま顔を合わせる程度の「弱いつながり」の方が、自分とは違う人や情報につながるきっかけになりやすく、新しい機会をもたらしやすい、というものです。オフィスでの、何気ない立ち話や、たまたま聞こえてきた会話。それこそが、この「弱いつながり」を生み出す場だったのかもしれません。一方で、この「弱いつながり」は、本当にオフィスでなければ生まれないものなのでしょうか。実際には、リモートであっても、意識して工夫をしている会社もあります。例えば、仕事の話とは関係のない、ちょっとした雑談の時間をあえて設けたり、進捗を細かく共有し合う機会を増やしたりする、といった取り組みです。オフィスという「場所」がなくても、「つながりをつくろうとする意識」があれば、弱いつながりは、形を変えて生まれてくるのかもしれません。

おわりに

出社か、リモートか。という議論は、必ずしもコミュニケーションの課題のみではないと思います。業務を行うにあたっての、リモートワーク時の、仕事環境自体が適切かどうかまでは会社は、すべて把握することはできないかと思います。そう言った別の課題はありつつも、やはり円滑なコミュニケーションのおける課題は、「つながりをどう築くか」ということなのだと思います。オフィスに集まれば自然につながりが生まれる、というのは、ある意味、場所に支えられたやり方だったのかもしれませんが、リモートが広がったことで、つながりは、意識しなければ生まれにくいものだと、改めて気づかされたのだと思います。これは、働く場所に限った話ではないのかもしれません。普段会っている相手であっても、意識せずに関わり続けていれば、いつの間にか、つながりは薄れていきます。出社か、リモートか。その議論の奥にある、コミュニケーションのあり方自体が、仕事に関わらず、今だからこそ改めて問われているのかもしれません。

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出典
・Granovetter, M. S. (1973). The Strength of Weak Ties. American Journal of Sociology, 78(6), 1360–1380.
・東京都「令和6年度多様な働き方に関する実態調査(テレワーク)」(2024年11月)※テレワーク導入企業の69%が「社内コミュニケーションの減少」を、従業員の48%が「社内のコミュニケーションに支障がある」ことを、それぞれ課題として挙げた(いずれも複数回答)
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