キャリアの進め方|プレエントリーの、正体

キャリアの進め方|プレエントリーの、正体

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おはようございます。2級キャリアコンサルティング技能士|合同会社たお代表の工藤でございます。今日のテーマは、「プレエントリーの、正体」についてです。

皆様、「プレエントリー」と聞くとどのようなイメージを持たれていますか。――私の捉え方では、「気になる企業に登録しておく」というと、メールマガジンの登録に近い感覚かもしれません。就活における「プレエントリー」は、企業の採用ページや就活情報サイトなどを通じて連絡先を登録すると、その企業から説明会の案内や選考スケジュールなどが届くようになる仕組みです。就職活動において、企業を知るための情報収集の初めの一歩です。

プレエントリーの仕組みと実態

政府が示している就職・採用活動の日程では、こうした広報活動は、卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降に始まり、その後、6月1日以降に選考活動、10月1日以降に正式な内定、という流れになっています。ただ実態としては、大学3年生の夏に参加するインターンシップへの応募も、企業のサイトに連絡先を登録するところから始まります。学生の感覚としては、その時点からすでに就職活動の情報収集が始まっている、と捉えている方も少なくないようです。この二つは、政府の日程上は別のものとして位置づけられていますが、学生にとっての情報収集は、もっと早くから始まっているといえそうです。

株式会社学情が2025年8月から9月にかけて行った調査によりますと、2026年卒の学生のうち、プレエントリー社数が「21社以上」という方は46.1%にのぼるそうです。では、21社以上にプレエントリーすることに、どんな意味があるのでしょう。数を増やすことそのものが目的なのか。それとも、知るための入口を増やしているのか。

プレエントリーでできることは?

プレエントリーをした学生が、その先にまず受け取るのは、説明会や選考スケジュールの日程案内、そして企業のマイページなどで提供される、事業内容や社員紹介、仕事内容などの情報だと言われています。適性検査やエントリーシートの提出など、選考に関する案内は、その後の段階で行われるのが一般的です。「プレエントリーした=選考に応募した」ということではありません。つまりプレエントリーとは、企業を知ることができる機会なのだと思います。

プレエントリーで知りたいこととは?

けれど、企業から届く情報だけで、学生が知りたいことのすべてが満たされているとは限らないようです。株式会社クレオが2025年10月に行った調査では、約8割の学生が、企業から得られる採用情報に「不十分さ」を感じている、という結果が出ています。不足していると感じる情報の内容としては、「社風・働き方のリアル」49.4%が最も多く、次いで「給与・福利厚生の詳細」41.8%、「キャリアパスや成長機会」35.3%と続いています。

情報は、多ければよいというものでもありません。けれど、どれほど質の高い情報でも、一度発信しただけで必要な学生に届くとは限りません。質を保ちながら、情報に触れる機会を増やしていくことも、企業を知ってもらうためには大切なのだと思います。

プレエントリーをするのであれば、意識したいこと

だとすれば、学生自身も、ただ数多くプレエントリーをすることだけが目的ではないのだと思います。たとえば、実際にはどんな働き方をしているのか。給与や福利厚生は自分の生活に合っているのか。入社後にどのような仕事やキャリアを歩めるのか。自分は何を知りたいのか、どこまで分かれば納得できるのかを、あらかじめ言葉にしておくことです。そうしておけば、届いた情報が、自分にとって十分なのか、まだ足りないのかを、その都度、判断できるようになります。

おわりに

企業が教えてくれるのを待つのではなく、自分が何を知りたいのかを、自分で分かっている状態をつくる。プレエントリーの数は、その手がかりを集めるための入口の数にすぎないのだと思います。

プレエントリーとは、企業に「応募する」ための手続きなのでしょうか。それとも、自分がその企業を「知る」ための入口なのでしょうか。

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