キャリアの歩み方|増えたものを、深める

キャリアの歩み方|増えたものを、深める

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おはようございます。2級キャリアコンサルティング技能士|合同会社たお代表の工藤でございます。今日のテーマは、「増えたものを、深める」についてです。

小学5年生の娘が、読書感想文も、授業の感想レポートも、パソコンで打ち込んで提出しています。私が同じ年齢だった約35年前には、まったく想像もしていなかった光景です。時代というのは、そういう風に変わっていくものなんだな、と、目まぐるしい変化に驚かされています。

そういう変化は、小学校生活に限ったことではありません。もちろん、我々の働く場所でもテクノロジーにより変化が生じてきています。

最近では、Glean社の調査によると、AIの活用によって、1週間あたり平均11時間の時間が節約されている、という結果があったそうです。ただし、その節約できた時間が、そのまま労働時間の短縮につながっているとは限らないようです。パーソル総合研究所の調査でも、実際に業務時間が削減できたと感じている人は、4人に1人程度にとどまっている、という結果もありました。

それでは、テクノロジーの発展によって生まれたはずの、この時間的な余白は、いったいどこへ行ったのでしょうか。

ここからは私の仮説にすぎませんが、道具が変わると、私たちは、まず試してみたくなります。これも試してみよう、あれもやってみようと、試行錯誤を重ねる。その積み重ねによる作業の数や行動そのものが、働く時間を増やしているもしくは変わらなくしている可能性もあるかと思います。

確かに、試行錯誤を繰り返すということは、成功の近道ともなり得る場合もあります。ただ、その試行錯誤に、テクノロジーの発展によって生まれた余白の時間をあてるのであれば、それによって何が得られたのか。何が分かって、何がまだ分からないのか。その一つひとつを、丁寧に振り返る。その振り返りがあって初めて、増えたものは、経験として積み重なっていくのだと思います。振り返りのないまま、ただ数だけが過ぎていけば、それは積み重なることなく、時間ばかりが消費されて終わってしまいます。

だとすれば、本当に大切な分かれ目は、増やすか、深めるかではなく、増やした手数を、そのまま何もなかったこととして消費してしまうのか、それとも、経験として積み重ねていくのか、なのかもしれません。作業を増やすだけなのか、仕事の質を高めるのか。新しい方法をただ試すだけなのか、そこから効率のよい方法を見つけるのか。時間を短縮するだけなのか、生まれた時間を、より価値のある仕事に使うのか。深めているのは、一つひとつの仕事そのものというより、増えたものを、どう活かしていくかという、働き方そのものなのだと思います。

増やす。試す。振り返る。そして、深める。仕事の中で増えていくものを、ただ消費するのではなく、次の仕事に活かしていく。道具がどれだけ変わっても、そんな働き方を大切にしていきたいと思っています。

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