キャリアの捉え方|AI時代に、キャリアコンサルタントという仕事はどうなるか

キャリアの捉え方|AI時代に、キャリアコンサルタントという仕事はどうなるか

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おはようございます。2級キャリアコンサルティング技能士|合同会社たお代表の工藤でございます。今日のテーマは、「AI時代に、キャリアコンサルタントという仕事はどうなるか」についてです。

「AIによって、なくなる仕事」という言葉を見かけることがあります。私自身もキャリアコンサルタントとして、この言葉は他人事ではありません。おそらく「情報を集める。整理する。比較する。文章にする。」などの、こうした業務は、AIによって大きく変わっていくでしょう。ただし、その先にある、「その人は、何を大切に思っているのか」「その人にとっては、どんな選択が納得できるのか」までを、情報だけで決めることはできないと思います。

AIによって、変わっていく部分

生成AIの進化によって、これまでコンサルタントが担ってきた業界調査や資料作成などの業務も、AIを活用することで効率化されるようになってきています。キャリアコンサルタントの世界も、無関係ではありません。求人情報を調べたり、資格試験の情報を整理したり、一般的な面接対策のノウハウを伝えたり。こうした「情報を届ける」部分は、AIの得意分野に、少しずつ近づいてきているように思います。キャリアコンサルタントの登録者数は、2026年3月末時点で86,370人となっています。国家資格化から10年が経ち、多くの方がこの資格を手にするようになりました。この「資格を取る」というのは、いわば実った果実のようなものだと思います。

キャリアは、木に似ている

実った果実は、いつまでもそのままの形でいてくれるのでしょうか。
どんなに立派に実った果実も、収穫されたその日から、少しずつ変化していきます。ずっとそのままの形であり続けるわけではありません。
もしかしたら、資格も、実績も、もしかしたら同じなのかもしれません。それは、一度手にした資格や、積み上げてきた実績は、たしかに大切な果実です。けれど、その果実だけを大事に抱えていても、いつかは形を変えていきます。

もし、いつかは形を変えていくものだとしたら、大切なのは、果実そのものより、それを実らせ続ける木の方なのかもしれません。幹を太くする。根を張る。そうやって、木そのものを育て続けているからこそ、また次の果実が実っていく。AIが得意になっていくのは、この果実にあたる部分なのだと思います。情報を集め、整理し、形にする。

けれど、幹や根にあたる部分――「どんな思いを抱きながら、それをしているのか」を問い続けること、経験や学びを自分の中で耕し続けることは、AIに代わってもらえるものではないと思います。

育ち続けることに、終わりはない

JILPT(労働政策研究・研修機構)が2026年に紹介している研究では、これからのキャリアコンサルティングは、単に情報を提供したり職業を選ぶお手伝いをするだけでなく、AIなどのデジタルツールも活用しながら、本人が目指す姿に向けて継続的に取り組む力を身につけていく「開発型」の支援が求められる、とされているようです。私は、これは何もキャリアコンサルタントに限った話ではないと思っています。どんな資格を持っていても、どんな実績があっても、そこで学びを止めてしまえば、いつか果実は形を変えていきます。
だからこそ、大切なのは、AIに仕事を奪われるかどうかではなく、自分自身が、幹や根を育て続けているかどうかなのだと思います。それでは、その幹や根はあなたにとってどんなことなのでしょうか。

おわりに

AIも、キャリアコンサルタントも、家族も、友人も、自分の代わりに人生を決めてくれる人ではないのだと思います。いろいろな人の話を聞き、さまざまな情報を受け取り、それを自分の中で考える。そして最後は、自分で決めていく。そして、その「自分で決める力」そのものも、一度身につけたら終わりというものではなく、育て続けていくものなのだと思います。私自身も、キャリアコンサルタントとして、そんな時間を大切にしていきたいと思っています。

「じゃ〜どうする?®」――そう答えを急がず、まず自分自身に問いかけてみる。
そんなふとしたところから、キャリアは動き始めるのかもしれません。

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