キャリアの受け止め方|内定の先にある「納得感」は、企業と学生、双方の誠実さから生まれる

キャリアの受け止め方|内定の先にある「納得感」は、企業と学生、双方の誠実さから生まれる

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おはようございます。2級キャリアコンサルティング技能士|合同会社たお代表の工藤でございます。今日のテーマは、「内定の先にある『納得感』は、企業と学生、双方の誠実さから生まれる」についてです。

10月1日には、内定式を迎える方も多いと思います。この時期になると、私はいつも、マイナビが先月公開した、ある分析コラムを思い出します。

満足度に、絶対的な決め手はない

マイナビが2027年卒の学生を対象に行った調査によると、「理想の就職先を100点」とした場合の入社予定先への満足度は、平均84.9点でした。100点を付けた学生も16.7%いたそうです。ただし、満足度が高い学生に共通する「絶対的な決め手」は見当たらず、給与、社風、成長環境など、重視するポイントは人によってさまざまだったとのことです。一方で、満足度が低い群では、「なんとなく/わからない」という回答が、他の群よりやや高く見られたそうです。それは、満足度の低い学生は、内定を承諾した理由を、本人自身がまだ十分に言葉にできていない、という可能性もあります。

決め手は、条件ではなく「関わり方」だった

それでは、満足度の高い学生はどのような理由から満足感を得られたのでしょうか。――学生が実際に語った「入社の決め手」を見てみると、興味深いことが分かります。「インターンから最終面接まで、私という人間に一番向き合ってくれた」「良い面も悪い面も、包み隠さず話してくれた」「自分だからこそ採用してくれたと感じた」など、給与や制度といった条件面よりも、企業との関わり方そのものが、納得感を左右していたようです。つまり学生は、「どの企業が優れているか」ではなく、「自分にとって納得できる企業はどこか」を探していたということがこの情報から推察できます。

「良い面も悪い面も」が、なぜ信頼につながるのか

「良い面も悪い面も、包み隠さず伝える」という関わり方には、RJP(リアリスティック・ジョブ・プレビュー)という、採用における考え方に通じるものがあるように思います。

それは、仕事の厳しい面も含めて、あらかじめ誠実に開示することで、入社後の期待と現実のギャップを小さくする、という考え方です。良いことだけを伝える方が、一見魅力的に映るように思えます。でも、都合の良い情報だけを並べられると、かえって「本当のところは、どうなのだろう」という不安が残ります。悪い面も含めて誠実に伝えてもらえたときにこそ、そして、かつ、その悪い面をどう向き合っているのか、向き合おうとしているのか、という点において、人は「信頼していい」と感じられるのだと思います。

その誠実さは、双方向のものだと思う

ただし、この誠実さは、企業の側だけに求められるものではないと思います。就活生や求職者側も、自分は何を大切にしたいのか。何に違和感を覚えているのか。何を条件として譲れないのか。それを、取り繕うことなく、自分自身に対して誠実に向き合い、そのことを企業側に正直に伝えられ、就活生や求職者側の話を、企業側が受け止めてくれたときにこそ初めて、「自分にとって納得できる」という判断ができるのだと思います。

おわりに

内定は、就職活動のゴールというより、これから始まる関係の入り口なのだと思います。10月1日を迎える前に、もう一度、自分自身に問いかけてみる。

「私は、何に納得できていて、何にまだ、なんとなくの違和感が残っているのだろう」と。――自分で決める。けれど、自分だけで決めない。その両方を大切にしながら、自分自身にも、相手にも、誠実であってほしいと願っています。

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