キャリアの整え方|「勉強ができる人」と「学ぶことができる人」は、同じじゃない

キャリアの整え方|「勉強ができる人」と「学ぶことができる人」は、同じじゃない

記事
学び
おはようございます。2級キャリアコンサルティング技能士|合同会社たお代表の工藤でございます。今日のテーマは、「勉強ができる人」と「学ぶことができる人」は、同じじゃない

「何か資格を取ったほうがいいのかな」。そんなふうに思ったこと、きっと一度はあるのではと思います。キャリアアップのため、転職のため、将来への備えのため。世の中にはたくさんの資格があります。そして、資格を取ること自体、もちろん素敵なことだと思います。知識や技能を身につけた証になりますし、新しい仕事への扉を開いてくれることもあります。
ただし、今日は少しだけ違う角度から、「学ぶこと」についてお話ししたいなと思います。「勉強ができる人」と「学ぶことができる人」って、実は同じではないのかもしれないということです。

「正解を覚える」ことと、「学ぶ」ことの違い

資格試験の勉強は、覚えることがたくさんあります。法律、制度、用語、理論、計算方法。問題を解いて、間違えたところを覚え直しながら、そうやって知識を積み重ねて、試験に合格する。これって、とても大切な力です。ただし、社会に出てから必要になる学びは、少し違うプロセスをたどる気がしています。それは、「これって、なぜこうなっているんだろう」「本当にこれが正解なのかな」「別の方法はないのかな」。などと、仕事をしていると、そんな疑問に出会う瞬間があります。そのときに、「教科書にはこう書いてあったから」で止まってしまうのか、それとも、「なぜだろう」と立ち止まって、自分で調べて、人の話を聞いて、自分の経験と結びつけながら、考え方や行動を変えていくのか。まさにここに、「正解を覚える力」と「問いを持ち続ける力」という、二つの別の力があるように感じています。

学びは、資格を取ったところで終わらない

資格を取得すると、一つのゴールにたどり着いたような気持ちになりますが、実は、本当はそこから始まることも多く、資格を取ったからこそ、今まで知らなかった世界が見えてきます。知らなかった制度を知り、知らなかった問題に気づく。これまでとは違う視点で、人を見られるようになる。すると、「もっと知りたい」という気持ちが、自然と湧いてきて、そして、また学ぶ。学んでいくと、今度は「そもそも、これはどうしてなんだろう」という新しい疑問が生まれ、その疑問を調べれば、また新しい疑問が生まれる。この繰り返しこそが、「学び続ける」ということなんだと思います。

学ぶと、世界の見え方が変わる

学ぶ前と、学んだ後。同じ景色を見ているはずなのに、見えるものが変わることってありますね。たとえば、社会福祉を学ぶ前は、ただ「困っている人」に見えていたとします。でも、制度や社会背景、家族関係、地域、生活環境などを学ぶことで、「この人が困っている理由は、本人だけの問題じゃないのかもしれない」と考えられるようになる。心理学を学べば、人の行動の見え方が変わるかもしれません。法律を学べば、これまで気づかなかった権利や制度が見えてくるかもしれません。そう、実は、学ぶということは、知識を増やすだけではなく、自分が世界を見るための「レンズ」を増やしていくということ。私はそんなふうに感じています。

資格は、「ゴール」でなくてもいい

ただし、もちろん、資格を取ることを目標にしてはいけない、という話ではなく、むしろ、明確な目標があるからこそ、頑張れることもあります。「この資格を取りたい」、まずはひとつ興味を持ち、そこへと歩み始める。それでいいと思うんです。ただし、その先の、さらに「この資格を使って、私は何を知りたいんだろう」「誰の役に立てるようになりたいんだろう」「どんな問題に向き合える人になりたいんだろう」という深い問いが、あってもいいのかなと思います。資格は、自分の可能性を広げるための一つの手段。その資格を取得した後も学び続けることで、また新しい可能性が見えてきます。そう捉えると、資格取得は「終わり」ではなく、次の学びへの入り口なのかもしれませんね。

「何の資格を取るか」より、大切にしたいこと

資格を探していると、「将来性があります」「年収アップにつながります」「転職に有利です」。そんな情報を、たくさん目にします。もちろん、それも大切な情報です。でも、その前に一つ、「私は、何を学びたいんだろう」と、ご自身に問いかけてみてほしいなと思います。「私は、どんなことを知っている人になりたいんだろう」と。資格の名前から選ぶのではなく、「なりたい自分」から逆算してみる。そして、そこに箔(博)をつけるために資格取得を目指す。そうすると、選ぶ資格も、学び方も、少し変わってくる気がします。

おわりに

資格を取ることは、素晴らしいことです。でも、資格を取ったからといって、学びが終わるわけではありません。むしろ、「知ったからこそ、もっと知りたくなる」。そんな瞬間から、本当の学びが始まるんだと思います。だから私は、「資格をたくさん持っている人」だけでなく、「学び続けることができる人」でありたいなと思っています。もし今、「何か資格を取ったほうがいいのかな」と考えていらっしゃるなら、資格を探す前に、少しだけ立ち止まってみてくださいね。あなたは、資格を取る人になりたいですか。それとも、学び続ける人になりたいですか。その答えが、きっとこれからのキャリアを考えるヒントになるはずです。

学びは、一生涯だと私は思います。社会人になったから学生(学ぶ人)の役割を担わなくともいいということではありません。社会人になったからこそ学びを深める必要がある。どうか持続可能な自分であり続けられるといいですね。

footer_勉強と学ぶ.png



サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す