キャリアの歩み方|「目的地に着いた」ことより、大切なもの

キャリアの歩み方|「目的地に着いた」ことより、大切なもの

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おはようございます。2級キャリアコンサルティング技能士|合同会社たお代表の工藤でございます。今日のテーマは、「目的地に着いた」ことより、大切なもの

「気がついたら着いていた」くらいがちょうどいい

目標を立てるとき、私たちはつい「いつまでに、何を達成するか」ばかりに意識を向けてしまいがちです。でも、本当に充実感を得られるのは、目的地に辿り着いた瞬間そのものよりも、そこに向かう道中なのかもしれません。ふと振り返ったときに「あれ、着いちゃった」と気づくくらいが、実はちょうどいい距離感のような気がしています。

達成感は、結果よりもプロセスから生まれる

心理学者マーティン・セリグマンが提唱した「PERMAの法則」という、幸福を構成する5つの要素があります。その一つが「E:Engagement(没頭)」、そしてもう一つが「A:Achievement(達成)」です。この2つは、実は切り離せない関係にあると言われています。何かに没頭しているその過程自体が、結果としての達成感や充実感につながっていく、という考え方です。

また、心理学者ミハイ・チクセントミハイが提唱した「フロー理論」でも、創造的な活動や難しい作業に没頭しているとき、人は疲労を感じにくく、時間を忘れ、持続的な満足感を得られると言われています。この没頭状態から得られる幸福は、環境や結果に左右されず、自分自身の手で作り出せるものだと、チクセントミハイは述べています。

結果を追いすぎると、かえって結果が遠のく

興味深いことに、ビジネスの現場でも「結果重視」より「プロセス重視」の方が、長期的にはパフォーマンスにつながりやすいという指摘があります。結果ばかりを強く求めすぎると、かえって思うような結果が出にくくなる、という声もあります。目の前の工夫や小さな積み重ねに意識を向けている人の方が、遠回りに見えて、実は着実に前進しているのかもしれません。結果はあくまで、それまでの過程が正しかったかどうかを証明してくれる「答え合わせ」の場にしかすぎません。

結果が出ないと感じたときこそ、一人で抱え込まない

プロセスを大切にする中で、もう一つ大事な視点があると思っています。それは、「周りと比べて、なぜ自分は結果が出せないのだろう」と感じたときこそ、自分一人で考え込まないことです。自分の頭の中だけで答えを探そうとすると、視野がどうしても単一的になってしまいます。そんなときは、周囲の意見に耳を傾け、そこから浮かび上がってくる「課題感の最大公約数」を感じ取ってみる。複数の視点を一つに集約していくプロセスそのものが、次の一歩を照らしてくれることがあります。

私自身も、7回の挑戦の中で感じたこと

以前もお話ししましたが、私自身、今の資格に辿り着くまでに7回の挑戦がありました。正直、当時は「早く受かりたい」という気持ちばかりが先行していた時期もありました。ですが、今振り返ってみると、合格した瞬間よりも、毎回の学び直しの中で少しずつ理解が深まっていった、あの過程の一つひとつの方が、今の自分の土台になっているように感じています。そして、気づけば、資格が取れていた。資格取得は目的というよりかは、その過程を経て、「あ、これでよかったんだ。これがよかったんだ。」と、証明された瞬間でしかありませんでした。

おわりに

目標に向かう道のりの中で、しんどいな、苦しいなと感じる瞬間は、誰にでもあると思います。でも、その一つひとつに向き合い、乗り越えていく体験こそが、結果として得られる達成感よりも、何倍もの充実感に変わっていくのだと思います。それが、遠い未来の話ではなく、今日という一日の中で積み重なっていくとしたら——毎日が、少しずつ豊かになっていくような気がしています。今日という一日、あなたはどんな瞬間に、小さな達成感を感じようと、感じたいと思いますか?

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