キャリアの捉え方|実況中継という、仕事

キャリアの捉え方|実況中継という、仕事

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おはようございます。2級キャリアコンサルティング技能士|合同会社たお代表の工藤でございます。今日のテーマは、「実況中継という、仕事」についてです。

リモートワークをしていると、相手が今どんな状況で、何をしているのかが、見えにくくなります。見えないというのは、きっとお互い様です。私が相手の状況を分からないのと同じように、相手も、今の私が何をしているのか、分からずにいるのだと思います。だからこそ、私は、聞かれているかどうかにかかわらず、自分が今どんな状況なのか、依頼に対して、どんな対応をしたのかを、なるべく端的に、かつ、オープンに、その都度、伝え続けるようにしています。一人で悩まない。一人で決めない。一人で抱え込まない。ように。

もちろん、自分で「これが正しいのか」を決めて、実行に移す。時にそれは裁量権とも言われます。たまに、裁量権を持ちたいという人がいます。ただし、自分で決められる自由があるということは、その分、自分で判断する責任も引き受けるということです。自由には、そうした不安定さが、常につきまとっているような気がしています。これだけ時間をかけてやってみたのに違っていたらどうしよう、という不安が常についてまわります。実際に、本当にそうなったときの、生産性はどうでしょう。

だから私は、その都度、状況を事細かに伝え、依頼を受けた業務の、認識を一つずつ丁寧にすり合わせていきます。そして、自分の考えに固執せず、依頼事項を、いかに適切に、的確に、お返しするか。そして、その結果、ご満足いただく分の、対価をいただく。これこそが、仕事の本質なのだと思っています。

日本労働調査組合が2021年に行った調査でも、職場の人間関係を良好にする方法の一つとして、「こまめな報連相」が挙げられていました。相手の期待に応えられて、なおかつ自分の心も保たれる。実況中継には、そういう効能もあるのかもしれません。

けれど、実況中継の意味は、それだけではないと思います。自分の現在地を、外に発信すること。そして、外から返ってくる情報によって、自分の認識を確かめること。これは、自己理解にも似ていると思います。自分一人で、「私は今こういう状況だ」「これでいいはずだ」「きっと正しい」と考え続けるのではなく、途中経過を言葉にして相手に伝える。そうすると、自分の考えも整理されますし、相手との認識の違いも見えてきます。自分を知ることは、一人で自分の内側だけを見つめ続けることではないのだと、私は思っています。自分を外に出し、返ってくるものから、また自分を見ることでもあるのだと思います。

もし今、あなたが何かに息苦しさを感じているのだとしたら。何に息苦しさを感じているのかを、一度、言葉にしてみることも大切なのかもしれません。一人で考えているだけでは、見えてこないこともあります。自分の今を、誰かに実況中継してみる。そのやり取りの中に、自分自身を少し理解する手がかりがあるのだと思います。

自分で決める。けれど、自分だけで決めない。

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