キャリアの進め方|「収入さえあればいい」が増えている、その背景

キャリアの進め方|「収入さえあればいい」が増えている、その背景

記事
学び
こんにちは。2級キャリアコンサルティング技能士|合同会社たお代表の工藤でございます。
今日のテーマは、「収入さえあればいい」が増えている、その背景

2027年卒の学生の就職観を調べたところ、気になる数字がありました。「楽しく働きたい」と答えた学生が40.2%で過去最多になった一方、「収入さえあればよい」と答えた学生も6年連続で増加し、10年前と比べて3倍以上になっているそうです。物価上昇や実質賃金の伸び悩みなど、経済の先行きへの不安が背景にあるとみられています。

企業選びのポイントを見ても、「安定している」が2年連続で5割を超えて最多となり、「給料が良い」が「やりたい仕事ができる」を上回りました。

今日は、この「収入さえあればいい」という価値観の広がりについて、書いてみたいと思います。

「楽しく働きたい」とは、具体的に何を指すのか

そもそも「楽しく働きたい」という言葉は、人によってイメージするものが違います。裁量を持って働けることを指す人もいれば、人間関係の良さを指す人、成長実感を指す人もいるでしょう。

私自身にとっての「楽しさ」は、少し違うところにあります。仕事とは、文字通り「仕える事」だと捉えています。自分が培ってきたスキルや経験が、誰かの役に立てている。その実感こそが、私にとっての楽しさです。

社会人歴20年を超えても、まだ痛感すること

こう書くと、簡単なことのように聞こえるかもしれません。ただ、正直に言うと、社会人歴が20年を超えた今でも、自分が思い描くほどには他者貢献できていないと痛感する場面があります。

人様のお役に立つということは、それだけ難しいことなのだと思います。経験を重ねれば重ねるほど、その難しさへの解像度も上がっていくような気がします。

不甲斐なさを克服する方法は、自己研鑽に尽きる

では、その不甲斐なさをどう乗り越えていくのか。私の場合、行き着く答えはいつも同じで、結局のところ自己研鑽に尽きるのだと思います。

仕事で実績を出そうとがむしゃらになるだけでなく、一度立ち止まって学ぶ時間、つまりインプットの時間を持つこと。これは、アウトプットと同じくらい、むしろそれ以上に大切な時間なのではないかと、個人的には思っています。

仕事も「苦楽」である

ここまでを踏まえると、仕事は楽しいものだと、私は思っています。ただし、その楽しさは、何もせずに与えられるものではありません。楽しむためには、自分自身が並行して努力し、研鑽を積んでいくことが欠かせないのだと思います。

苦しさと楽しさは、切り離せるものではなく、「苦楽」として一体になっているものなのかもしれません。

「収入さえあればいい」という選択も、否定するものではない

こうして考えると、「収入さえあればいい」という価値観の広がりも、一概に否定できるものではないと思っています。経済の先行きが見えにくい時代に、まず生活の土台を固めたいと考えるのは、とても自然なことです。

以前の記事で、「足るを知る」という老子の言葉を紹介しました。最低限、安心して暮らせる収入という土台があってこそ、その上で仕事のやりがいや楽しさを追求していける、という考え方です。「収入」と「やりがい」は、対立するものではなく、順番の問題なのだと思います。

おわりに

「楽しく働きたい」も、「収入さえあればいい」も、どちらも今の学生が置かれている状況を映した、正直な声なのだと思います。ただし、大切なのは、どちらか一方を選ぶことではなく、収入という土台の上に、自己研鑽を重ねながら、自分なりの「楽しさ」を築いていくことなのではないかと思います。

footer_収入さえあればいい.png

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す