こんにちは。2級キャリアコンサルティング技能士|合同会社たお代表の工藤でございます。
今日のテーマは、副業禁止という姿勢に、隠れているかもしれないメッセージとは?
副業を禁止している会社は、今も少なくありません。
一般的には、情報漏洩のリスクや、過重労働の防止が理由として語られます。
でも、別の見方もできるのではと、私は思っています。
ライフ・キャリアレインボーに、また立ち返ってみる
以前の記事で、ドナルド・スーパーの「ライフ・キャリアレインボー」をご紹介しました。
人には、子ども、学ぶ人、余暇人、市民、職業人、配偶者やパートナー、家庭人、親といった、複数の役割があるという考え方です。
仕事だけが、人生のすべてではありません。
副業を禁止する会社の姿勢にも、実は、これと近い発想も潜んでいるのかもしれないと、私は思っています。
うちの会社であれば、間違いなくこう言うでしょう。
「副業をするくらいなら、うちの会社だけで働いてほしい。その代わり、それ以外の時間は、仕事人以外の役割に使ってほしい」
稼ぐことより、役割を満遍なく担うこと
ただし、私が伝えたいのは、副業そのものの是非ではありません。
大切なのは、収入を、闇雲に増やそうとすることではないと、私は思っています。
以前の記事でお伝えした**「足るを知る」**ことと、根っこは同じです。
ある程度、計画立てられた収入の中で暮らしていく。
そして、仕事以外の時間で、どんな役割を担っていくのかに、しっかりと目を向けていく。
そちらの方が、長い人生を通じて、満たされた生き方につながっていくのだと、私は思っています。
8時間労働は、本当に正解なのだろうか
ここまで考えて、もう一つ、疑問が浮かびました。
そもそもとして、1日8時間という労働時間は、本当に正解だと思いますか。
自宅を出て、オフィスに到着するまでの移動時間も、ある種、仕事に捧げている拘束時間です。
その時間は、法定労働時間には含まれていません。
けれど、実質的には、自宅からオフィスまでの移動時間は、仕事人としての役割に、すでに時間を使っていることになります。
だとすれば、世の中はもう少し、仕事人としての役割を解放してもいいような気がしています。
企業だけがテクノロジーの発達を通じて生産性を高めていく。それを人、個々人に対して当てはめることはどうして今できていないのでしょうか。
満遍なく役割を担える世の中へ
副業を禁止するかどうかより、本質的に大切なのは、一人ひとりが、仕事人以外の役割にも、しっかりと時間を使えることなのかもしれません。
子どもとしての時間。
学ぶ人としての時間。
家庭人としての時間。
そうした役割を、満遍なく担える世の中であってほしいと、私は思っています。
そのために必要なのは、副業を許すか禁止するかという議論だけでなく、そもそも仕事人としての拘束時間そのものを、見直していく視点なのかもしれませんね。