体験格差は本当に「格差」なのか?

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 巷では、小中学生の子供たちに色々な体験をさせることが「良いこと」と捉えられるような話を耳にする機会が多いのですが、果たして「色々な体験をすること、させること」は本当に「良いこと」であり、それによって「格差」というものが本当に生じるのだろうかと疑問に感じることがあります。
 どんな経験を「良い」と感じるかは、親ではなく、子ども自身であり、子どもが主体でなければ、いくら色々な体験をさせたとしても、子どもの心に「良い体験ができた」と感じられなければ、それは「良い体験」とは言えないものであると思います。
 テーマパークへ行ったり、海外旅行などお金がかかるレジャーをしても、子ども自身が「楽しかった」「もう1回やってみたい」などと思わなければ、ただのお金の無駄遣いです。
 むしろ子どもを口実にして親が楽しみたいということもあったります。
 子どもはそんなにお金をかけた体験をせずとも、意外と日常生活の中における体験が、子どもにとって「良い体験だった」と思えたり、振り返ることができたりするものです。
 例えば、家庭内で、家の手伝いをして親から褒められたりしたら、それは子どもにとって「パパ、ママの役に立つことが出来た」というポジティブな体験につながることでしょう。
 それがやがて、大きくなって社会に出た時にも自ら家事をすることは、自分自身の自立にもつながり、結婚して家庭を築く上でも、今度は自分の子どもにそのような体験を教えていくことにもつながります。
 家庭内での体験は、子どもが成長する上では非常に重要な体験であると言えます。
 そこにはお金をかけずとも、子どもの心に喜びを感じられるような体験をさせることはたくさんあります。
 塾へ行っても行かなくても、子どもにとって「塾へ行く」ことが学びを深める機会であると思えるのであれば、塾へ行かせると良いでしょう。塾へ行かずとも自分でやる、勉強すると思えるのであれば、わざわざ塾へ行かせる必要はなく、子どもが自ら学ぼうとする姿勢を信じてあげれば良いのだと思います。
 発達障害など、不登校の児童にとっては、学校へ行くということが「苦」ならば、その子どもに合った学習の仕方などを、親も一緒に考えるべきであり、学校任せにしては何も変わりません。
子どもが何に困っていて、どのような工夫をしたら良いのかを親も一緒に、子どもの気持ちになって、子どもが感じていること、体験していることを一緒に共感してこそ、何かが見えてくるように思います。
 隣近所の子ども達の体験や境遇と比べる必要などないのです。比べるから「何かさせなくては」と焦ったりします。
 周囲を見回すのではなく、まずは子どもを「しっかりと見る」ということをしましょう。


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