前回は、先端がハート型の人差し指を出した人間の手形が特徴である未来の「指示点」の地図記号について紹介しました。
次は、三角測量などによって決められた公共施設の敷地内に設置される緯度・経度・標高の基準となる点のこと「三角点」の地図記号について紹介します。
従来の記号は、中心に黒丸がある正三角形が特徴で、三角測量を行う際の三角網の一部を記号化したことからが由来です。
※<三角測量とは何か?>
ある三角形の頂点をそれぞれABCとする。点BとCの位置が確定で残りの点Aを知りたいとき、三脚を立て、点BとCから点Aに対する角度を測定することで、点Aの位置を明らかにすること。
この由来について頭に入れておきながら、再びその記号を観察すると以下のような疑問が湧きました。
「『三角点』の実際の画像を見たが、三角形ではなく上面に十字架に刻まれた立方体なのに、なぜ三角網の一部の形が記号として用いられているのか?」
「実際の画像を見る限り、『三角点』の形が立方体なので、初見の人が『三角点は三角形の形をしている』と勘違いするのでは?」
「『三角点』という名前と実際の形にギャップがあるので、実際のイメージと名前のイメージをセットして記号化にした方が見る人にも覚えやすいのでは?」
「この地図記号を見たときに、記号より『三角点って何?』と思う人がいるのでは?」
このように思った私は、次のように未来の地図記号として表現しました。こちらです。
「三角点」における十字架に刻まれた実際に近い簡単なイメージと「TS」という2文字がある名前のイメージで表現しました。
正三角形の中心に「TS」と記されているのは、「三角点」の英語表記「Triangulation Station」のそれぞれの頭文字から取ったものであり、訪日客向けに作成しました。
また、「なぜ正三角形に『TS』という文字が書かれているのか?」と見る人に考えさせることを想定しながらこのデザインを作成しました。
これが実現すると見る人がどのような反応するかこれからが楽しみです。