現代社会読本⑨~少子高齢化、多様化、ユニバーサル化、情報化、グローバル化など、急激に変化する現代社会について、基本的な理解と知見を持つことは重要です。

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7、現代社会論に関する本③

㉑『僕にできないこと。僕にしかできないこと。』(春山満、幻冬舎)
 著者はハンディネットワーク・インターナショナル社長。四肢全廃で命の期限が決められたにもかかわらず、寝たきりで死を待つより、残された時間をビジネスマンとして燃やし尽くすことにかけたと言います。大反響を呼び、台湾版、中国版も発行されました。

㉒『娘より三日間長生きしたい』(礒野優雄、日本図書刊行会)
 これは障害を持つ一人娘の成長を記した自費出版本で、1999年7月16日の参院予算委員会で西川きよし(二院クラブ・自由連合)が小渕元首相に感想を求めたことがあります。元首相が同書を取り寄せて読み、著者の自宅に電話を入れて家人と話したことなどを明らかにし、娘の生涯を最後まで見届けてやりたいという親心を込めたタイトルの説明に及んだ時、こらえきれずに泣いたため、答弁が終わると議場には拍手が起こり、感動を呼びました。
㉓『子供不足に悩む国、ニッポン なぜ日本の女性は子供を産まなくなったのか』(ミュリエル・ジョリヴェ著、鳥取絹子訳、大和書房)
 本書は、日本人男性と結婚したフランス人女性が、なぜニッポンの女性は子供を産まなくなったのかという事情を、自らも体験しながら調査した子減り白書です。フランスでは、子供を産む理由は「楽しいから」だと言いますが、日本の女性で育児を楽しみとしたのは26%にすぎません。著者が参照した女性達の聞き取り調査や身の上相談などには、子育てをしている女性達の孤独と疎外がすさまじいまでに浮かび上がっています。

㉔『男を消せ!ノルウェーを変えた女のクーデター』(三井まり子、毎日新聞出版)
 ノルウェーでは、国会、地方議員共に3人に1人が女性議員ですが、30年前は地方議会の女性比率はわずか6%で、今の日本と変わらない状況でした。その国がどうやって生まれ変わったのかを、女性議員を増やす運動を続けている筆者が現地取材で伝えています。

㉕『新版 女性の権利 ハンドブック女性差別撤廃条約』(赤松良子監修、国際女性の地位協会編、岩波ジュニア新書)
 本書は1979年に国連で採択され、1985年に日本も批准した「女性差別撤廃条約」をジュニア新書の形で分かりやすく解説したものです。

㉖『アメリカにおけるセクシュアル・ハラスメント 訴訟・救済システムから米国三菱の和解まで』(柏木宏、解放出版社)
 米国三菱自動車のセクシュアル・ハラスメント事件が論議を呼びましたが、その背景にある米国のセクハラ訴訟の歴史、被害者救済システム、米国三菱自動車製造事件の和解の経過などを幅広く解説しています。

㉗『夫・恋人からの暴力 国境のない問題・日本と各国のとりくみ』(ドメスティック・バイオレンス国際比較研究会編、教育史料出版会)
 米国では1970年代からDV被害の実態が報告され、出版当時までに2000近くのシェルターなどが開設されています。対応が悪かった警察に対する損害賠償請求が認められたこともあって、DVは犯罪との認識が広がりました。
 ニカラグアでは女性の2人に1人は虐待されているという研究発表を契機に、体だけでなく、心の傷を与えることも犯罪になり得るという法律が制定されました。
 ジンバブエでは、生計を支える夫が妻に対する暴力で禁固刑を受けると、刑務所から通勤させ、給料を妻に支払う。オレンジ色のつなぎを着せて地域社会奉仕もさせます。「夫が殴るのは妻にも非があるから」という社会の「常識」を修正するため、警察や司法関係者、医療関係者などに認識変革を迫るプロジェクトも1988年から始まっています。
 この他、女性警官で構成する女性警察署を設置したブラジル、多民族の伝統文化の垣根を越えて女性が運動を展開、DV法を制定したマレーシアなどを紹介しています。

㉘『モラル・ハラスメント 人を傷つけずにはいられない』(マリー=フランス・イルゴイエンヌ著、高野優訳、紀伊国屋書店)
 「モラル・ハラスメント」とは「精神的虐待」のことで、言葉や態度による暴力のことを指しています。夫婦関係や親子関係における加害者と被害者の暴力的関係は如何にして生まれるのか。著者はこのテーマに対して、それは肥大した自我を持った「自己愛的な変質者」である加害者が、隠れた劣等感を持つ被害者をまず支配関係に置いて、自分なしでは生きられないようにしてから、その他者をモノのように扱って傷つけることで、自己を満足させようとする試みであるとしています。著者は、振り回され、傷つけられ、侵食され、自由を奪われて死にそうなのに、どうしても逃げられないという共依存の理論を、家族を超えて、職場の人間関係にまで拡張しており、その対策まで触れている所に特徴があります。

㉙『多文化世界』(青木保、岩波新書)
 21世紀の世界は宗教・民族間問題の先鋭化と同時に、グローバル化による画一化・一元化に直面しています。真の相互理解や協調の鍵となる「文化の多様性」の擁護をめぐって、その理念・現状・課題を文化人類学者としての豊富な経験・観察と共に具体的に説いています。

㉚『2100年の世界地図 アフラシアの時代』(峯陽一、岩波書店)
 2100年までに世界の人口は100億人を超え、「アフラシア」(アフリカとアジア)の人々が世界人口の8割以上を占めるとされます。本書は地理情報システム(GIS)の手法を駆使し、人口分布などの地球規模の情報を多彩なカラー地図で示す2100年の未来予測です。
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