環境問題読本④~現代社会・地学・生物・化学の4教科にまたがり、国語・英語でも取り上げられる学際的テーマ、それが「環境問題」です。

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4、オゾン層破壊(ozone layer depletion)

(1)オゾン層(ozone layer)
 地上12~50kmにかけてオゾン(O3)が濃く滞留している層のことで、人体に有害な宇宙線の99%を吸収しているとされます。したがって、これが破壊されると大量の紫外線が地上に届くため、皮膚がん(skin cancer)や白内障が増加し、農作物の被害も懸念されます。従来、スプレーや冷蔵庫などの家電製品、半導体の洗浄等に使われていたフロン(chlorofluorocarbon)によってオゾン層が破壊されていることが分かったため、1985年にウィーン条約(オゾン層保護のためのウィーン条約=Vienna Convention for the Protection of the Ozone)が、1987年にモントリオール議定書(オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書=Montreal Protocol on Substances that Deplete the Ozone Layer)が採択され、特定フロンは1995年末までに全廃されました。

(2)オゾンホール(ozone hole)
 オゾン層のオゾン量が急激に減少し、穴のあいた状態になることを「オゾンホール」と言い、南極上空で顕著に見られましたが、2000年春、北極域で過去最大規模のオゾン量の減少が確認されたことが分かりました。これは欧州の研究機関や米航空宇宙局(NASA)を中心に日本などの研究者が参加して実施した集中観測によるもので、オゾンが最も多い高度18キロ付近で、オゾン量が2000年1月3月の間に60%以上減り、過去最高を記録しています。ノルウェーの研究者からも、2000年1月10日からの80日間に過去最高の73%減ったとの解析結果が発表されています。これで南極のオゾンホールだけでなく、北極域でのオゾン層破壊も大規模に続いていることが改めて確認されたことになります。

(3)フロン法(Act on Rational Use and Proper Management of Fluorocarbons)
 2001年6月に、オゾン層破壊や地球温暖化の原因となるフロンの回収・破壊を義務づけるフロン法が成立しました。フロンは冷蔵庫やエアコンの冷媒、ビルの断熱材などに広く使われており、製品廃棄時に回収・破壊しないと大気中に放出され、オゾン層を破壊します。また、各種のフロンは二酸化炭素の数百~数万倍の温室効果を持ち、地球温暖化原因の約1割を占めると言います。そのため、温暖化防止のための「京都議定書」(1997年)は、未規制だった代替フロンも排出削減対象としました。フロン法によって、対象物質が100%回収されたとすると、温室効果ガス全体の排出量の約1%が削減できる計算になるとされます。
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