英語の力は最終的にはボキャブラリー(語彙)力ということは、多くの英語の名人・達人達が口を揃えて言うところです。では、早速単語帳を買ってきて、1日20個くらいをメドにどんどん覚えていけばいいかというと、これが実に多くの人が挫折した道でもあるのです。
実は単語にもレベルがあり、大体1000語前後の中学校基本語なら半分以上は日本語化していることもあり(ペン、ブック、デスクなどもこれに含まれます)、これは丸暗記した方が早いのです(実際、ほとんど苦労はいらないと言ってもいいでしょう)。ところが、高校基本語になると3000語前後になり、大体このレベルから出来る人、出来ない人の分かれ目になってくるのです。
結論を先に言えば、単語帳は使わず、問題や文章で知らない単語・熟語に出会う度に辞書を引き、そこに線を引いておいて印を必ず残しておくのです。1日20個ずつ英単語を覚えたとして、3000語が終わるのは何と150日後です。150日前の記憶などとどこかへ行ってしまっているのが普通でしょう。しかも、その後には2000語前後の高校準基本語が待っているのです(大体、ここまでのレベルで大学入試英語の95%はカバーされるとされます)。しかも、単語帳で覚えた単語は生きた文脈の中で捉えたものではないので、英文を読んでいて初めて出会った時、すぐに意味がひらめくかというと、それはなかなかあり得ないことなのです。時間がかかるようでも、生きた文章の中で単語や熟語に出会い、「辞書を単語帳化する」のが一番の早道です。1回や2回出会っただけで単語を覚えることができる人は天才ですが、さすがに10回も20回も出会った単語は辞書を引く度に「あれ、また出てきた」となるので、「これは覚えておいた方がいいな」と自分で思えるのです。英単語集の中には一生のうちまず何度も出会わないのではないか、と思われるようなものも混じっているので、自分の直接経験をベースにした方が定着しやすいのです。