昨日の記事の深掘りとして、実体験からの話を書いていきます。
求人票を見るとき、最初に目に入る情報はだいたい決まっています。
給料。
勤務時間。
休日。
夜勤の有無。
仕事内容。
勤務地。
福利厚生。
もちろん、これらはとても大事な情報です。
働く以上、生活があります。
勤務時間や休み、給料、通勤距離は、仕事を選ぶうえで外せない条件です。
でも、転職をしようと求人票をたくさん見ていて感じたことがあります。
求人票だけでは、その職場の空気感まではわからない。
これが、私が改めて感じたことでした。
もちろん、求人票が悪いという話ではありません。
紙一枚、もしくは画面上の限られたスペースの中で、職場のすべてを伝えるのは無理があります。
求人票の役割は、まず条件や仕事内容をわかりやすく伝えることです。
だから、給料や勤務時間、休日、夜勤の有無、仕事内容が中心になるのは当然だと思います。
ただ、実際に働き続けられるかどうかは、条件だけでは決まりません。
どんな人が働いているのか。
どんな雰囲気の職場なのか。
忙しいときに、スタッフ同士がどんな声をかけ合っているのか。
管理者は現場をどう見ているのか。
新人や中途採用の人を、どう受け入れているのか。
患者さんや利用者さんに、どんな姿勢で関わっているのか。
こういう部分は、求人票だけではなかなか伝わりません。
でも、働く側にとっては、ここがとても大事です。
給料が希望に合っている。
勤務時間も問題ない。
家からも通いやすい。
それでも、実際に働いてみたら空気感が合わなかった。
人間関係の距離感が合わなかった。
大切にしている看護観や介護観が違った。
思っていた働き方と違った。
そういうことは、どの業界でも起こり得ると思います。
特に医療・介護・福祉の現場では、人と人との関わりが仕事の中心にあります。
患者さんや利用者さんとの関わり。
ご家族との関わり。
スタッフ同士の連携。
他職種との協力。
だからこそ、職場の空気感や人の関係性は、働きやすさに大きく影響します。
条件は良い。
でも、雰囲気が合わない。
逆に、条件だけを見ると目立たないが、そこに働く人や空気感に惹かれて、長く働きたくなる職場もあります。
ここが、求人票だけでは伝わりにくい部分です。
では、どうすればいいのか。
私は、求人票の外側にある情報を、もっと見える形にしていくことが大事だと思っています。
たとえば、
スタッフがどんな思いで働いているのか。
管理者がどんな職場を作りたいと思っているのか。
日々の申し送りやチームの雰囲気はどんな感じなのか。
新人や中途の人に、どんなサポートをしているのか。
患者さんや利用者さんと、どんな関わりを大切にしているのか。
こういう情報が少しでも見えるだけで、働く側は判断しやすくなります。
この職場は自分に合いそう。
この人たちと働いてみたい。
この考え方には共感できる。
ここなら、自分の経験を活かせるかもしれない。
そう思える材料が増えるからです。
そして、それは採用する側にとってもメリットがあります。
自分たちの大切にしていることを知ったうえで来てもらえる。
職場の雰囲気を理解したうえで応募してもらえる。
条件だけではなく、思いや価値観に共感した人と出会いやすくなる。
これは、働く側にも、採用する側にも意味があることだと思います。
もちろん、すべてを見せる必要はありません。
医療・介護・福祉の現場には、個人情報や守るべき配慮があります。
患者さんや利用者さんのことを、何でも発信すればいいわけではありません。
スタッフの顔出しや言葉にも、同意や配慮が必要です。
だからこそ、何を伝えるのか。
どこまで見せるのか。
どんな言葉で届けるのか。
そこを丁寧に考える必要があります。
ただ投稿する。
ただ動画を出す。
ただSNSを始める。
それだけでは、職場の魅力は伝わりません。
大事なのは、職場の中にある魅力を見つけて、伝わる形に整えることです。
求人票では伝えきれない部分を、言葉や写真や動画で補っていく。
条件ではなく、空気感を伝える。
仕事内容だけではなく、人の思いを伝える。
建物や制度だけではなく、そこで働く人の温度を伝える。
そうすることで、職場選びは少し変わるのではないかと思っています。
働く人にとっては、自分に合う場所を選びやすくなる。
採用する側にとっては、自分たちの職場を理解した人と出会いやすくなる。
お互いにとって、情報が見えることは大きな助けになります。
私自身も、求人票を見ながら仕事を探す立場になったときに、職場の空気感が見えにくいことに強く困りました。
給料や時間はわかる。
仕事内容もある程度わかる。
でも、そこにどんな人がいて、どんな雰囲気で、何を大切にして働いているのか。
そこが見えない。
だからこそ、私は今、動画や発信を通して、会社や現場の魅力を見える形にするサポートをしています。
きれいな動画を作ることだけが目的ではありません。
その場所にある空気感。
働く人の思い。
日々の関わり。
言葉になっていない魅力。
そういうものを丁寧に聞き取り、外に伝わる形に整えること。
それが、働く人にとっても、採用する人にとっても、意味のあることになるのではないかと感じています。
求人票は大切です。
でも、求人票だけでは伝わらないものがあります。
だからこそ、職場の魅力を見える形にしていくこと。
それが、これからの医療・介護・福祉の現場にとって、もっと大切になっていくのではないかと思っています。