はじめに:
「ちょっと言いにくいんだけど、気にしないで聞いてくれる?」
そんなふうに、そっと前置きしながら意見を伝えてくれる人がいます。
最初は、ちょっとドキッとしますよね。
「何か悪いことしちゃったかな…?」とか、
「怒られるのかな…」とか、つい構えてしまう。
でも、私は看護師として長く働いてきた中で、
そういうふうに“思ったことを伝えてくれる人”ほど、
本当は大切な存在なんだと、何度も感じてきました。
意見をくれるって、実はすごいこと
自分のことって、自分では案外よく見えていません。
表情、口調、言葉の選び方――
自分では「普通に話したつもり」でも、
相手には違う印象で届いていることがよくあります。
だからこそ、
「もう少しわかりやすく教えて」とか、
「すごく安心したよ、ありがとう」とか、
相手が感じたことを教えてもらえるのは、とても貴重なことだと思います。
意見をくれるという事は、
“あなたはこう見えているよ”という鏡を差し出してもらっているようなもの。
そこから気づける自分もいるし、成長のきっかけにもなる。
何より客観的に見た自分を知る事の価値って大人になればなるほど、年をとればとるほど気付きにくくなってきます。
でも実は、意見を伝える側って、すごく勇気がいるんですよね。
私も意見を言う時は嫌われる勇気を持って伝えています。
「嫌な気持ちにならないでね」って言われたあの日
看護師として働いていたとき、何人もの患者さんに、
意見や想いを伝えていただく場面がありました。
その中で特に印象に残っているのが、
「これから言う事で嫌な気持ちにならないでね」
「あなたのことを悪く思ってるわけじゃないのよ」
と前置きして、気を遣いながらも、ちゃんと本音を伝えてくれた方々のことです。
たとえば、
「今日は忙しいの?早口でどこかにすぐ行ったから心配で…」
「こっちは何も思ってないのに、すぐに“すみません”って謝られると、なんだか距離を感じちゃう」
そんなふうに、自分では気づけなかった“伝わり方”を、
言葉にして伝えてくれる方がいました。
そのとき私は、自分の未熟さに気付くと同時に、
「この人は本気で向き合ってくれてる」と嬉しくもなりました。
そしてとある患者さんが意見を言ってくれた最後に一言、
「あなたにはずっと笑顔でいてほしいから、言ったのよ」
と笑ってくれたとき、思わず涙が出そうになりました。
嫌われるかもしれないのに伝えてくれる優しさ。を感じたのです。
伝えてくれる人の想いに、ちゃんと向き合いたい
本音を言うって、実はものすごく勇気がいることです。
「嫌われたらどうしよう」
「この人には伝わらないかもしれない」
そんな不安を抱えながら、それでも相手のためにと思って言葉にしてくれる。
意見をくれる人は、自分では見えない部分を照らしてくれる存在。
そして、相手を思いやるからこそ、伝えるという選択をしてくれる人たちです。
たとえ耳が痛く感じることでも、
その奥には、必ず「あなたを大切に思ってる」気持ちがあると思っています。
だから私は、
そういう言葉をくれる人を、心から大切にしたい。
そして、ちゃんと受け止められる自分でありたいと思っています。
おわりに:
意見をいただくって、本当はとても尊いこと。
その一言で、私たちはもっと人として深くなれるし、
自分の言葉や行動を見つめ直すきっかけにもなる。
もちろん、全部を受け入れる必要はありません。
SNSなどではこころない言葉が意見として投げかけられている事も知っています。
でも、その言葉が生まれた背景にある“気持ち”に、
ちゃんと目を向けたいなと思うのです。
私を思って意見をくれる人。そんな人には真摯に向き合っていきたいと。
「意見をくれる人は、私の宝物。」
この言葉を、私はこれからも大事にしていきたいと思います。
本日も読んでいただきありがとうございました。