レースマシンの場合、サイドやリアウィンドウにドライバー名やスポンサーのシールが貼られている場合が多いです。WRCで走るラリーカーでは名前やゼッケンが貼られているので、ここもウィンドウとデカールが一体化するように研ぎ出しましたので、その工程を紹介します。
その前に、海外キットの良くある特徴ですが、黒フチ塗装の塗分けラインが太過ぎたので、ここから修正を加えてゆきます。
上が加工前、下が加工後です。透明パーツの表と裏に粗目のペーパーを掛けることで、塗り分けラインの凸線を消して行きます。粗目を当てることで面の大きな歪みを消しとることにもつながります。なお、削らない部分はマスキング(黄色)で保護しておきました。
両サイドをペーパー掛けした部品です。かなり白くなり不安に感じますが、ここからペーパーの番手を徐々に挙げて磨くことで、最初の透明感まで戻してゆきます。
フロントとリアウィンドウも塗分け線が太かったのでペーパーで削り落としました。
ある程度まで磨いたらデカールを貼り、クリアを塗装します。ある程度で貼ってしまう理由は、デカール貼付け側はクリア塗装するため、塗膜によってペーパー掛けで生じたキズを埋めてくれるからです。
クリア塗装はデカールの段差が消せる厚さになるように、何度かに分けて塗装を行います。
クリア塗料が完全に乾いてからが本番。ここからデカールの研ぎ出しと共に、透明感を復元させるためにペーパーの番手を上げながら磨いてゆきます。
下の写真は表面に貼られたデカールの段差を消した状態です。
ここからは地味な作業が続きますが、ペーパーで表と裏を磨くことを続けます。最後はコンパウンドで磨くことで透明感のある状態まで戻して行きます。
いっきに進んで透明感が復活しましたが、コンパウンドで磨いた後が下の写真です。
面のうねりも無くなり、すっきりとした透明感のあるウィンドウになりました。
ここまで来れば、最後の黒フチ塗装のみです。あらかじめ採寸していたので、それを元にマスキングを行い黒塗装してゆきます。
フロントウィンドウも完成です。
リアウィンドウも綺麗に仕上げることができましたが、完成後にはウィングでほとんど見えなくなってしまったのが残念です。
クリアパーツの研ぎ出しは同じ作業の繰り返しで時間が掛かりますが、完成後の見映えに大きく影響するのでレーシングマシンでは必須の加工だと思います。
ご希望のレーシングマシンがありましたら、ぜひ製作代行をご検討ください。
以上、ウィンドウ編でした。