「変わっていく自分が怖い」という気持ちについて

記事
学び
昨日、とある通話アプリで知り合った子の話を聞いた。
インターネットの中で、ボイスチェンジャーを使い、
女性として話している男の子だった。

声の向こうの彼は、少し緊張していて、
でも同時に、誰かに聞いてほしい気持ちを強く抱えているように感じた。

彼が話してくれたのは、
「自分が変わっていくのが怖い」という感覚だった。

今までこうだと思っていた自分。
当たり前だと思っていた感情や、価値観、惹かれるもの。
それらが日々少しずつ揺れて、形を変えていく。

その変化が、
嬉しいよりも先に、怖さとしてやってくる。
「このまま進んでしまって大丈夫なのか」
「どこに行き着くのか分からない」
そんな不安。

話を聞きながら、私は
「それは“変化そのもの”が怖いというより、
 “分からない状態”が怖いのかもしれない」
と感じていた。

人は「予測できないもの」に強い不安を感じやすいと言われている。
これは不確実性への不安と呼ばれることもある。

未来が見えないこと。
自分の内側で起きている変化に、名前がつけられないこと。
それ自体が、心を緊張させる。

だから私は、彼にこう提案してみた。

「“変わるかどうか”を考える前に、
 “何がどう変わりそうなのか”を、一緒に言葉にしてみない?」

二人で、ゆっくり話した。
どんな時に違和感を感じるのか。
何が嬉しくて、何が不安なのか。
全部を結論づけなくていい前提で。

すると、少しずつ
「漠然とした怖さ」が
「具体的な不安」に形を変えていった。

不安を言葉にすることで感情が落ち着く現象を
感情の言語化やラベリングと呼ぶことがある。

名前のない不安は、
正体が分からない分、必要以上に大きく感じられる。
でも、輪郭が見えてくると、
人はそれと“一緒に考える距離”を取れるようになる。

話の終わり頃、
彼の声は、最初より少し柔らかくなっていた。

「さっきより、怖くないかも」
「全部決めなくていいって思えた」

最後に言われた
「ありがとう」
という一言が、胸に残っている。

私自身も、
性やジェンダー、恋愛について、
今まさに迷いの中にいる。

はっきりした答えを持っているわけでもないし、
整理が終わっているわけでもない。

それでも、
「分からないことを分からないまま抱える怖さ」
は、よく知っている。

だからこそ、思った。

みんな、同じような怖さを持っている。
形や表れ方が違うだけで、
自分が変わってしまうかもしれない不安を、
それぞれの場所で抱えている。

変化そのものが、悪いわけじゃない。
怖さがあるのは、
それだけ自分を大切にしようとしている証拠でもある。

知らないから怖い。
分からないから、不安になる。

だから私は、
すぐに答えを出すよりも、
一緒に「何が起きているのか」を眺める時間を
大切にしたいと思っている。

昨日の通話は、
誰かの役に立てたというより、
「人は、言葉にすることで少し楽になる」
その瞬間に、立ち会えた時間だった。

そのことが、
とても嬉しかった。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら