【第3回】商標登録は自分でもできる!初心者向け商標出願マニュアル

【第3回】商標登録は自分でもできる!初心者向け商標出願マニュアル

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法律・税務・士業全般
第3回/全12回
現在の記事
第3回 「同じ名前じゃないから大丈夫」は危険です!―商標調査が必要な本当の理由
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連載一覧

✅ 第1回 商標とは何か?なぜ商標登録が必要なのか
✅ 第2回 その名前、本当に商標登録できますか?―登録できる名前・できない名前
▶ 第3回(現在の記事) 「同じ名前じゃないから大丈夫」は危険です!―商標調査が必要な本当の理由
□ 第4回 J-PlatPatを使って商標を調べてみよう!―初めてでもできる商標検索の基本
□ 第5回 J-PlatPat実践編―実際に商標を検索してみましょう!
□ 第6回 商標登録で一番重要!「指定商品・指定役務」とは何でしょうか?
□ 第7回 「区分」と「類似群コード」は何が違うの?―初心者が一番混乱しやすいポイントをやさしく解説
□ 第8回 いよいよ出願!―商標登録までの流れを全体で理解しましょう
□ 第9回 商標登録願を作ってみよう!―実例を使って願書の内容を一緒に確認します
□ 第10回 商標を出願したらどうなる?―出願から登録までの流れを分かりやすく解説
□ 第11回 拒絶理由通知が届いても慌てない!―「登録できません」という通知ではありません
□ 最終回(第12回) 商標登録後こそが本当のスタート!―商標権を長く守るために知っておきたいこと
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第2回 その名前、本当に商標登録できますか?―登録できる名前・できない名前
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第4回 J-PlatPatを使って商標を調べてみよう!―初めてでもできる商標検索の基本
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商標登録は自分でもできる!初心者向け商標出願マニュアル【第3回】

「同じ名前じゃないから大丈夫」は危険です!
商標調査が必要な本当の理由
これまでの記事では、
• 商標とは何か
• 商標登録できる名前・できない名前
についてご説明しました。
「では、この名前で出願しよう!」
と思った方もいらっしゃるでしょう。
しかし、商標出願の前に、必ずやっていただきたいことがあります。
それが、
商標調査(先行商標調査)
です。
「自分が考えた名前だから、他の人は使っていないはず。」
そう思っていても、実際には既に他の人が登録しているケースは少なくありません。
今回は、商標調査がなぜ必要なのか、その理由を分かりやすくご説明します。
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こんな失敗は珍しくありません

例えば、カフェを開業することになり、
「Sunny Café(サニーカフェ)」
という店名を思いついたとします。
ロゴも完成しました。
ホームページも作りました。
看板も取り付けました。
ところが、その後になって、
「その名前は他人の登録商標です。」
という連絡が届いたらどうでしょうか。
店名を変更しなければならないかもしれません。
看板もホームページも名刺も作り直しになります。
商標調査は、このような事態を防ぐために行います。
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「同じ名前」でなくても登録できないことがあります

ここで、多くの方が誤解しています。
商標法では、
「同じ商標」
だけではなく、
「似ている商標」
も登録できない場合があります。
例えば、
• サクラ
• さくら
• SAKURA
これらは文字は違いますが、
読むとすべて
「サクラ」
です。
このような商標は、類似すると判断されることがあります。
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商標は何を比べるのでしょうか?

商標の類似は、
主に次の3つの観点から判断されます。
① 見た目(外観)
文字の形やデザインが似ているか。
例えば、
「ABC」と「ABCD」は、
見た目が似ていると感じる人もいるでしょう。
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② 読み方(称呼)
声に出したときの読み方です。
例えば、
「SAKURA」
「さくら」
「サクラ」
は、
どれも「サクラ」と読みます。
読み方が同じであれば、類似と判断されることがあります。
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③ 意味(観念)
言葉から受けるイメージです。
例えば、
「太陽」
「SUN」
は、
どちらも太陽を意味します。
意味が同じであることが判断材料になる場合があります。
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「少し変えれば大丈夫」は本当でしょうか?

実際のご相談で非常に多いのが、
「一文字だけ変えたので登録できますよね?」
というご質問です。
しかし、一文字違うだけで登録できるとは限りません。
例えば、
「ABC」
「ABCD」
が似ていると判断されることもあります。
逆に、一文字しか共通していなくても、
全体として全く違う印象であれば、類似しないと判断されることもあります。
商標は、一文字ずつ比べるのではなく、
全体としてどのような印象を与えるか
が重要になります。
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弁理士でも慎重に判断します

「似ているかどうか」は、
商標法の中でも最も難しい判断の一つです。
実は、弁理士であっても、
一つの商標について、
• 過去の審決
• 裁判例
• 審査基準
などを確認しながら判断することがあります。
つまり、
「絶対に登録できます。」
「絶対に登録できません。」
と簡単に言えるものではありません。
そのため、ご自身で調査する場合も、
「同じ名前がなかったから安心。」
とは考えないようにしましょう。
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では、どうやって調べればよいのでしょうか?

ここまで読んで、
「調査が必要なのは分かった。でも、どうやって調べればいいの?」
と思われた方も多いでしょう。
ご安心ください。
商標を調べるために、特許庁では
「J-PlatPat(ジェイ・プラット・パット)」
という無料の検索サービスを公開しています。
誰でも無料で利用でき、自宅からでも商標を調べることができます。
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まとめ

商標出願の前には、必ず商標調査を行いましょう。
特に覚えていただきたいポイントは次の3つです。
✓ 同じ商標だけでなく、似た商標も問題になる。
✓ 商標は、見た目・読み方・意味を総合的に判断する。
✓ 「少し変えたから大丈夫」とは限らない。
この3点を知っているだけでも、商標制度への理解が大きく深まります。
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ワンポイントアドバイス

私は弁理士として、「この名前で出願できますか?」というご相談を数多く受けてきました。
その中で最も多いのは、
「インターネットで検索して出てこなかったので、大丈夫だと思いました。」
というケースです。
しかし、Google検索で見つからないことと、商標登録されていないことは全く別の話です。
商標は、特許庁のデータベースで調査する必要があります。
その方法については、次回、実際の画面を使いながら、一緒に操作してみましょう。
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次回予告

第4回 J-PlatPatを使って商標を調べてみよう!―初めてでもできる商標検索の基本
次回は、初心者の方でも迷わないように、
• J-PlatPatへのアクセス方法
• 商標検索の画面
• 検索キーワードの入力方法
• 検索結果の見方
を、画面を使いながら一つずつ解説します。
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商標登録についてご相談をご希望の方へ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、皆さまの商標登録のお役に立てば幸いです。
この連載では、「できるだけご自身で商標出願ができるようになること」を目的として、商標制度や出願方法について分かりやすく解説しています。
一方で、実際に出願を進めると、
• この商標は登録できる可能性があるだろうか?
• J-PlatPatの検索結果をどのように判断すればよいのだろうか?
• 指定商品・指定役務はこれで十分だろうか?
• 拒絶理由通知が届いたが、どのように対応すればよいのだろうか?
など、判断に迷う場面も少なくありません。
そのような場合には、弁理士へ相談することで、疑問や不安を解消しながら手続きを進めることができます。
私は、商標登録を専門とする弁理士として、
• 商標登録の可能性に関するご相談
• J-PlatPatを用いた先行商標調査
• 指定商品・指定役務のご提案
• 商標登録の出願書類の作成
• 拒絶理由通知への対応
• 商標に関する各種ご相談
などを承っております。
「まずは相談だけしてみたい」「自分で進められるところは進めたい」という方からのご相談も歓迎しております。
ご興味のある方は、ぜひ下記のサービスページをご覧ください。
▶ ココナラで商標登録のサポートを提供しています
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回も、商標登録について分かりやすく解説していきます。

筆者プロフィール
弁理士 伊藤隆治
• 弁理士として商標・特許業務に従事 
• 商標出願・拒絶理由通知対応を多数経験 
• 初めて商標登録される方へのサポートを得意としています。

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