よい姿勢をがんばる人ほど、疲れやすくなることがある。40歳から見直したい3つの姿勢の勘違い

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姿勢は正したほうがいい。

この常識は、半分だけ正解です。

もし胸を張っているのに夕方になると体が重いなら、その姿勢はあなたを回復から遠ざけているかもしれません。

私ははっきり言います。

よい姿勢をがんばり続ける人ほど、疲れやすくなることがあります。

朝、クローゼットの前でシャツに袖を通す。

スーツのジャケットを羽織る。

鏡の前で、少し胸を張る。

腹が出て見えないように、少しお腹にも力を入れる。

ネクタイを整え、革靴を履く。

玄関を出るころには、仕事用の顔になっている。

背すじを伸ばす。

目線を上げる。

だらしなく見えないようにする。

その意識は大切です。

40代になると、見た目の印象は仕事にも関わります。

姿勢が崩れているだけで、疲れて見える。

頼りなく見える。

老けて見える。

だから、胸を張る。

背すじを伸ばす。

できる人に見えるように立つ。

でも、夕方になると首の後ろがつっぱる。

みぞおちのあたりが固い。

背中の真ん中に、板を入れたようなこわばりが出る。

商談後にイスへ座ると、ふっと深いため息が出る。

正直、ここで迷う人は多いと思います。

姿勢をよくしているはずなのに、なぜ疲れるのか。

その理由は、姿勢を整えているのではなく、姿勢を固めているからかもしれません。

背すじを伸ばすほど正しいと思っている


1つ目の勘違いは、背すじを伸ばすほど正しいと思っていることです。

もちろん、猫背のままずっと過ごせば、首や背中に負担がかかることがあります。

姿勢を意識すること自体は悪くありません。

ここは誤解しないでください。

でも、背すじを伸ばし続けることが正解ではありません。

商談中。

会議中。

部下の前。

取引先の前。

常に胸を張り、背中をまっすぐ保とうとする。

その姿勢は、一見きれいに見えます。

でも体の中では、背中やお腹まわりがずっと働き続けていることがあります。

本来、姿勢は止めるものではありません。

小さく揺れたり、動いたり、力を抜いたりしながら保つものです。

ところが、よい姿勢を作ろうとする人ほど、体を固めます。

背中を動かさない。

お腹に力を入れ続ける。

胸を張ったまま戻れない。

この状態では、体は休めません。

『でも、姿勢が悪いよりは良い姿勢のほうがいいですよね』
そんな声も聞こえてきそうです。


私も以前は、姿勢は正すものだと強く考えていました。でもリハビリの現場で、良い姿勢を作ろうとして疲れている人を何人も見てきて、頭の中に疑問が芽生えました。

その人たちは、姿勢が悪いから疲れているだけではありませんでした。

正しくしようとしすぎて、体を固めていたのです。

ここで考え方が変わりました。

大事なのは、よい姿勢を作ることだけではないなと。

休める姿勢に戻れることが大事だと気づきました。

見た目の姿勢と体にやさしい姿勢を同じだと思っている


2つ目の勘違いは、見た目の姿勢と体にやさしい姿勢を同じだと思っていることです。

胸を張る。

あごを引く。

背すじを伸ばす。

お腹に力を入れる。

この姿勢は、写真ではきれいに見えます。

人前でも、しっかりして見えます。

でも、その姿勢を1日中続けられるかは別です。

たとえば、商談の前。

資料を持ち、取引先の受付で待つ。

スーツの中で、背中に力が入る。

話しながら、口の中が少し乾く。

相手の反応を見ながら、みぞおちのあたりが固くなる。

終わったあと、エレベーターに乗った瞬間に体がどっと重くなる。

これは、気持ちだけの疲れではありません。

姿勢を保ち続けた体の疲れです。

見た目にきれいな姿勢でも、体の中で力が入りすぎていれば疲れます。

反対に、少し見た目がゆるくても、体が息をしやすく、動きやすい姿勢もあります。

ここを分けて考える必要があります。

私は、姿勢の見た目を否定しているわけではありません。

仕事では印象も大切です。

営業や管理職なら、姿勢が相手に与える印象も無視できません。

ただ、見た目だけを優先して、体の中の余白を消すのは危ない。

姿勢は、相手に見せるものでもあります。

でも同時に、自分の体が1日使うものでもあります。

この視点を持ってほしいのです。

力を入れれば姿勢は保てると思っている


3つ目の勘違いは、力を入れれば姿勢は保てると思っていることです。

これは、まじめな人ほどはまりやすいです。

腹に力を入れる。

背中を伸ばす。

胸を落とさない。

だらしなく見えないようにする。

でも、力で姿勢を保つほど、体は疲れます。

たとえば、会議で2時間座る。

最初は背すじを伸ばしている。

30分たつと、背中の真ん中が固くなる。

1時間たつと、首の後ろがつっぱる。

終わるころには、下腹部に変な力が残っている。

立ち上がると、足裏まで重い。

この疲れは、動きすぎた疲れではありません。

固めすぎた疲れです。

姿勢は、力で押さえつけるものではありません。

必要なときに支え、必要ないときにゆるむ。

この切り替えが大切です。

でも、がんばって姿勢をよくしようとする人ほど、ゆるむ時間がありません。

ずっとオン。

ずっと仕事用の姿勢。

ずっと見られている体。

これでは、体は回復に入りにくくなります。

ぶっちゃけ、胸を張り続ける姿勢は、体にとって残業のようなものです。

仕事が終わっても、背中だけまだ上司の前にいる。

そういう状態です。

よい姿勢より、休める姿勢を取り戻す


姿勢は大切です。

ここは変わりません。

悪い姿勢のまま何時間も過ごせば、体に負担はかかります。

背中を丸め続けることも、首を前に出し続けることも、良いとは言えません。

ただ、私はこう考えています。

姿勢は正すものではなく、戻れるものにする。

これが大切です。

胸を張る時間があってもいい。

背すじを伸ばす場面があってもいい。

人前で姿勢を整えることも必要です。

でも、そのあとに戻れるか。

力を抜けるか。

みぞおちがやわらぐか。

あごの力がほどけるか。

背中が小さく動けるか。

そこまで見る必要があります。

理学療法士として体を見ていると、姿勢が悪い人だけが疲れているわけではありません。

正しい姿勢をがんばる人も、疲れています。

理由はシンプルです。

休めない姿勢は、よい姿勢ではありません。

ここは強く言いたいです。

今日見るのは、背すじではなく余計な力


今日から姿勢を気にしなくていい、という話ではありません。

ダラっとしていい、という話でもないです。

見てほしいのは、姿勢のきれいさだけではありません。

余計な力です。

会議中、みぞおちが固くなっていないか。

商談中、口の中が乾いていないか。

部下と話すとき、あごに力が入っていないか。

夕方、背中の真ん中が板のようになっていないか。

帰宅後、スーツを脱いでも体が仕事用のまま残っていないか。

この5つを見てください。

姿勢をがんばる人ほど、自分の力みに気づきにくいです。

なぜなら、良いことをしていると思っているからです。

でも、良いことでも、やりすぎれば体を疲れさせます。

よい姿勢をがんばり続けるより、休める姿勢に戻れる体を大切にしてください。

胸を張ることより、力を抜けること。

背すじを伸ばすことより、体が戻れること。

見た目の正しさより、1日を終えたあとに疲れを残しすぎないこと。

それが、40代からの姿勢の見方です。

姿勢は、気合いで固めるものではありません。

体が戻れる場所を持つことです。
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