非破壊検査協会が実施している資格試験に合格するための参考になればと思って以下に記します。裏技的なものは無いのですが。
資格を取るための準備
資格を取得しようと思ってから資格を得られる(資格証が手元に来る)まではどんなにスムーズにいっても1年はかかると思います。受験できる条件の中に実務経験や教育訓練時間を一定量確保する必要があり、その上で筆記試験受験し合格ののち、実技試験を受験し合格する流れとなるからです。
会社に入ったばかりの方でも社内で教育訓練を受け記録を残せば受験資格の条件を満たすための材料となるので、記録は残しておくのが良いと思います。
仕事をしながら資格取得のための勉強をするのは楽じゃないので
よほど恵まれた環境を持つ会社でなければ昼間は仕事に従事して、空いた時間や定時後に自宅でコツコツ勉強しなければなりません。
いくら自身のためとは言え、勉強するのはしんどいと思います。試験前数週間だけ勉強に集中して・・・となりがちですが、短期間にあれもこれも憶えるのは記憶力の優れた方でないとできない技ではないでしょうか。
お勧めするのは、毎日30分程度とか毎日5問だけ解いてみるという気持ちで続けることです。習慣になるまできついかもしれませんが少しの時間だけだという気分で入っていけるのと、教科書や問題集に毎日触れるのは結構大きい成果になっていくものです。
できるものとそうでないものを分ける
試験では問題集にある設問からかなり出題されるようです。なので問題集にある設問は最低1巡はすべて解いてみてください。そうして、難なく解けたものは放っておいて、わからなかったものや間違ったものを再度2巡目で挑戦してみるという具合に自分が苦手なものを選別していき、そこに勉強時間をかけるようにすると効率が良いかなと思います。
計算問題は解くことに時間をかけ過ぎない
計算問題は、設問の文から正解を導くために適した公式を選択し、設問に従って値を代入した後、実際に関数電卓などを使用して答えを出すわけですが、設問に沿った式を導くことと、計算して答えを出すことを分けて考えます。
式を導くことをミスしている場合は基礎がじゅうぶん理解できていない可能性があり、そうであればしっかり学習すべきです。計算の途中でミスしている場合は式を導くための知識は得ているので、単純に計算ミスを防ぐように練習するだけなので、受験前に集中してミスしやすいところをチェックしておけば良いと思います。計算ミスは実際の試験中にでも何度か計算し直して確認できることなのです。
憶えなくてはいけないものはひたすら憶えるしかないが憶えらるもの
規格で決まっているものは理屈で導き出せるものではないので、丸暗記するしかありません。知っていれば先に進めるし、知らなければそこで終わりです。
勉強法などでよく言われる人間の記憶システムでは、短期記憶と長期記憶があり、一定期間に繰り返し同じ情報に接すると長期記憶に蓄積され忘れにくくなるというものです。一夜漬けのような荒技ができる方を除けば受験の数日前だけ集中してたくさんのことを憶えるのは無理なことです。
逆に日々少しの時間でも繰り返し文節なり表なりを眺めて空で暗唱できるようになると、数日から数週間の間は忘れずに思い出せるようになっていくと思います。勉強当初は、こんなにたくさん憶えられないという印象を持ってしまうかもしれませんが、割と憶えられてしまうものです。「門前の小僧、習わぬ経を読む」という諺は記憶システムをよく表していると思います。
NDTフラッシュ記事はマーク
機関誌「非破壊検査」の巻末にNDTフラッシュとして、筆記試験の参考問題が出ています。自分の受験するカテゴリーの記事がでていたら必ず確認して解けるようにしておくことをお勧めします。解説も載っているので理解しやすいです。
教科書を読んでも明確にならない時もある
現行の教科書は要点をまとめて記載されており、昔の教科書と比べると解説があまり書いてありません。問題集の設問の意味がわからないときや、どうしてそのような答えになるのか悩むとき、教科書の該当するところを開いてみてもイマイチどれがその答えなのか、判断しにくい時もあります。
受験資格には一定の訓練時間が必要ですので、そういった時間で講師担当の方に解説をお願いして理解を深めていくとよいと思います。
最後に
非破壊検査技術者資格は、単に知識だけを振りかざすのでなく、実際の現場で一定の品質を出せる人材を求めていると思います。実技試験もそのためにあるし、資格の継続のための更新試験も実技で行われるようになったのだと思います。設備や構造物が安心して継続使用できるかどうかを判断する重要な役目を担っているのですから、実務経験豊富な先輩方の経験や面白い話を交えた指導を受け、単に資格取得することだけを考えるのではなく、実務で実効力のある人材を目指すのが良いと思いますし、そういった方を応援したいです。