大美賀直子 著
長女はなぜ「母の呪文」を消せないのか
~さびしい母と優しすぎる娘~より
「禁止令」には12もの種類があると言われています
例えば「子どもでいてはいけない」「感じてはいけない」
という禁止令は、子どもっぽい自己主張を認められず
「わがままを言わないよいお姉ちゃん」でいることを期待されてきた長女に多いものです
これらの禁止令がインプットされていると
素直な感情が沸き上がりそうな時に
無意識のうちにその感情の動きを止めてしまいます
(中略)
例えば、リストカットなどの自傷行為や過食嘔吐のクセがある人の発言には
必ずと言っていいほど、これらの禁止令の縛りを感じます
こうした人との対話を続けていくと
ほとんどが幼少期からの複雑な親子関係の葛藤を体験していて
親の顔色をうかがいながら、感情を抑えつけてきた経験がある
ことがわかります
(中略)
「子どもっぽいわがままを言うと、家族みんなに迷惑をかけてしまう。。
だから気持ちを素直に表現してはいけないんだ。。」
このように幼い頃から蓄積された、感情を出したいのに出せない苦しみのエネルギーを
刃物に込めた、我を忘れて夢中で食べ続けることで発散しているのでしょう