今回は、前回ブログで書いたドラマ「19番目のカルテ」で登場した、
患者さんの症例からレメディのご紹介です。
(↓ 前回ブログです)
仲里依紗さんが演じていた患者さん。
半年前から全身に痛みが出始めました。
まるで全身をガラスで刺されているような痛みがあり、
ひどい時には、めまいも出てくる。
同じ姿勢でいると痛みが強くなり、首もギューッと痛くなり、頭痛も。
その痛みは、背筋を通り、腰まで広がる。
日頃は、デスクワークがほとんどなので、じっとして座っている姿勢は、
耐えられない痛み。
手のしびれまである。
どんな検査をしても、原因が分からず、病院を渡り歩いている。
鎮痛剤は処方されているものの、飲んでもほとんど効かない状況。
仕事は、デザイナーで一見華やかに見える仕事だけれど、
職場の人がどんどん退職し、自身の仕事も毎日夜遅く続く大変な職場。
頭にあるのは、常に納期のことばかり。
上司からは残業を認められておらず、さらに病気を理由に休める状況じゃない。
無理な仕事を頼まれると、心の中では悲鳴をあげていても、
迷惑をかけまいと、「大丈夫」と了承してしまい、我慢をしている女性です。
ドラマでは、痛みが出た部位の検査を行っても異常がなかったこと、
リウマチ、膠原病とは異なる症状であることが分かり、
線維筋痛症と診断されました。
ホメオパシーでは、病名はつけることはなく、
そのクライアントさんの特徴を捉えます。
ホメオパシーのレメディを選ぶときは、症状の悪化好転が起きる要素、
また、それが起きた原因が分かると選びやすくなります。
ドラマの患者さんの症状の特徴
・全身のガラスで刺されたような痛み
・ひどい時にはめまいも出てくる
・じっと座っているときに痛みが悪化
・仕事から逃げられない状況
・上司から頼まれると、本心は嫌でも断れない
この患者さんは明らかに、仕事で追い詰められたストレスが原因だと考えられます。
私がホメオパシーのレメディを選ぶとしたら、
Rhus-t.ルストックス、ツタウルシのレメディです。
以前にも、このRhus-t.ツタウルシのレメディを蕁麻疹で使用されるレメディとして
ご紹介しています。
このRhus-t.ツタウルシのレメディは、繊維組織や関節に影響し、
リウマチ性の症状も引き起こすレメディです。
ちくちく縫われるような、刺されるような痛みがあり、
姿勢を変えるような継続的な動作で症状が緩和します。
常に不安、憶病で、精神的に落ち着きのなさがあり、
そのため常に動きたくなるんですね。
今まさにいる場所に、安心できないため、
「野原を歩き回る」という夢を見ることもあります。
この病院を渡り歩いているクライアントさんそのものだなとも感じます。
このレメディは、動き始めや、湿った、冷たい空気で症状が悪化します。
以前、線維筋痛症の海外ケースを見たことがあるのですが、
ドラマと同じように、仕事が原因で線維筋痛症を発症したケースでしたが、
その方には別のレメディが必要とされていました。
海外ケース クライアントの特徴
厳しい専門的なプロジェクトに自ら参加した48歳女性。
会社から報酬を得ることを望んで、リーダーとして献身的に取り組んだクライアント。
プロジェクトが終了後は、別の同僚が評価されてしまったことで、
とても悲しく、悔しく、イライラして、そこから情緒が不安定になり、
全身に激しい痛みが現れました。
痛みは、脊椎に沿って、背中、腰、手、肘、膝の関節で大きくなり、
動くと症状は緩和しました。
このクライアントの特徴としては、
仕事に対して野心があり、
失敗と挫折を経験したことから発症した線維筋痛症であったため、
Aurumオーラム 金のレメディが処方されていました。
Aurum金のレメディの特徴は、
とても真面目で責任感や義務感が強く、野心の高い人です。
そのため高い目標を掲げて、自分に厳しく一生懸命に仕事をするのですが、
失敗すると絶望感と自責の念を抱え、抑うつ状態にまで陥ります。
酷い時には自殺願望まで抱いてしまいます。
身体的な特徴としては、心臓疾患や循環器系、
ケースのように線維筋痛症にも使用されます。
このように、西洋医学では同じ線維筋痛症と診断されたケースでも、
ホメオパシーでは、
そのクライアントさんの身体症状の表れ方やきっかけの違いによって、
必要とされるレメディは異なります。