その気持ち、なかったことにしていませんか

その気持ち、なかったことにしていませんか

記事
コラム
「やりたいことがわからないんです。」

仕事の相談でも、
人生相談でも、
とてもよく聞く言葉です。

転職を考えているけれど、
何をしたいのかわからない。

新しいことを始めたいけれど、
何が向いているのかわからない。

このままでは嫌なのに、
進む方向が見えない。

そんな状態が続くと、
「自分にはやりたいことなんてないのかもしれない」
と思ってしまうことがあります。

でも、
本当にそうなのでしょうか。

もしかすると、
やりたいことがないのではなく、
やりたいと思ったことを、
自分で却下し続けている
だけなのかもしれません。

例えば、
「こんな仕事をしてみたいな」
と思った瞬間に、
「いや、どうせ無理だろう」
と打ち消してしまう。

「こんな場所へ行ってみたい」
と思っても、
「お金がかかるし」
と終わらせてしまう。

「こういう生き方に憧れる」
と思っても、
「自分には向いていない」
と片付けてしまう。

そうやって、
心が何かを感じるたびに、
頭が先回りして却下する。

その繰り返しが続くと、
だんだん自分の本音が見えなくなっていきます。

私たちは大人になるにつれて、
現実を見ることを覚えます。

失敗しないように考える。
周囲に迷惑をかけないようにする。
無謀な挑戦を避ける。

もちろん、それはそれで
社会の中で生きていくためには
必要な力でもあります。

ただ、
その力が強くなりすぎると、
「できるかどうか」
ばかりを考えるようになります。

そして、
「やりたいかどうか」
を感じる前に、
話が終わってしまうのです。

実際には、
本音というものは、
最初からはっきりとした形で
現れるわけではありません。

「なんとなく気になる」
「ちょっと面白そう」
「少し惹かれる」

そんな小さな感覚として
現れることのほうが多いのです。

けれど、
私たちはその小さな声に対しても、
「意味がない」
「現実的じゃない」
「どうせ無理」
と判断してしまいます。

すると、徐々に
本音は表に出てこなくなります。

何度も否定されれば、
黙ってしまうのも無理はありません。

やりたいことがわからなくなった時は、
答えを探そうとするよりも、
却下したものを思い出してみるほうが
いい場合があります。

昔やってみたかったこと。
少し興味を持ったこと。
気になったけれど、
誰にも言わなかったこと。

そうしたものの中に、
今の自分につながるヒントが
隠れていることがあります。

もちろん、
思いついたことを
全部実行する必要はありません。

大切なのは、
まず却下しないことです。

「それ、本当は少し気になっているんだな」
「私はそう感じていたんだな」

と認めてあげる。

それだけでも、
見える景色が少し変わることがあります。

やりたいことは、
頭で探して見つけるものというより、
心の声を聴いてあげる中で、
少しずつ輪郭が見えてくるもの
なのかもしれません。

もし今、
やりたいことがわからなくなっているなら、

「何をしたいのか」
を考える前に、
「何を却下してきたのか」
を振り返ってみてもいいのかもしれません。

その中に、
まだ言葉になっていない本音が、
静かに残っていることがあります。

一人では整理しきれない時は、
鑑定の中で一緒に紐解いていくこともできます。

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