#64 生きるということ

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生きていると日々、色んなことがあります
楽しいことばかりではないですし、むしろ大人になればなるほど、
どうしようもない世の中の理不尽さに心が折れたりもします

人って、生まれながらにして不平等で、
あの人はあんなに恵まれているのに‥って
自分はこんなに努力しているのに‥って
他人を羨んだり「どうせ自分は」って卑下したり、
そんな感情はきっと誰しもが持つのではないかと思います

「もう死にたい」って、
そんな罰当たりで投げやりなセリフを吐いたことがある人も、
きっと沢山いるはず

「死んだ方がラク」って、思わざるを得ないようなことも、
生きているとイヤというほど経験してしまいます

確かに、死んでしまった方がラクなのかもしれません


大切な人から「死にたい」と打ち明けられた時、
どう答えるのが正解なのかはわかりません
その人が抱えている「苦痛」は、
その人だけのものなので‥
代われるわけではないですから

人が「生きる気力」を失う時――
それは例えば失恋とか
金銭的な理由とか
孤独感や不安感とか
病気を苦にしてとか‥
様々な要因があると思います

でも、
それでも、
「自ら死ぬ」という選択が正しいとは、
どうしても思えません

思えないけれど、
その人が直面している絶望感を知ったところで、
私に何が出来るだろう‥?
「それでも生きていてほしい」というのは、
単純に私のエゴなのでは‥?と
感じたこともありました

だけど、
世の中には生きたくても生きられない人たちがいる
それもまた一つの現実です


子供の頃、野菜が嫌いで
平気で食べ残しをしていた私に、
母は良く「世の中には食べたくても食べられない人がいるんだから」と言っていました
その頃は幼くて、その言葉の意味を理解出来ませんでしたが、
今、当たり前のように食事が出来て、
寝る場所があって着替えも出来て、毎日朝を迎えられる

それはとても幸せなことだと、
思ったりします


この先何があるかわからないし、
全てを投げ出してしまいたくなる日が来るかもしれないけれど、
「今」、比較的人並みに生活出来ていることに感謝して、
明日も精一杯生きてみよう

そんな風に思います

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