推しは裏切らない。でも、なぜ現実の男を好きになれなくなるのか。
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コラム
私は今40代ですが、
周りの友人にはそれぞれ「推し」がいる事が多い。
ホームパーティーがてらワインを飲もうと昼下がりに集まっても
気づけば推しのライブ映像が流れ、
推しの話題で終わっていく。
正直に言うと、 私は
「推し活が婚活を止めてしまうことがある」
と思っている。
今日は、 私の周りにいる
「アラフォー推し活独身女子(恋人募集中)」たちを見ていて感じた、
推し活の“救い”と“怖さ”について書いてみます。
これを読んで、
「うるせぇ!」
と思う人もいるかもしれない。
でも、 婚活を長く見てきた側として、 どうしても言葉にしておきたくて。
■推し活は痛みのない世界
最初に言っておくと、
私は推し活そのものを否定したいわけじゃない。
むしろ 婚活してる女性ほど、
推し活に救われる気持ちはよくわかる。
現実の恋愛はしんどいもん。
既読無視、
比べてしまう、
現実動かない、
傷つく。
…でも推しは違う。
画面の向こうで、 ステージの上で、
いつも完璧な笑顔を見せてくれる。
こちらを拒絶しない。
努力しなくても、 傷つかなくても
“幸せな気持ち”をくれる。
だから、
婚活や日常が実は疲れている女性ほど、
推し活が“心の避難所”になりやすいと思っている。
でも私は、 その避難所が
「定住地」になってしまう怖さも
感じているんだよね。
■推し活とギャンブルは似ている
↑ちょっと驚きの見出しかもしれない。
でも、 私から見ると、
推し活ってギャンブルと構造が似ているなと思ってる。
お金と時間を使うことで、
脳に“興奮”や“高揚感”という報酬が返ってくる。
ライブ、接触イベント、 配信、
SNS更新。
推しは定期的に、、
というか、
どしどし感情を揺らしてくれるよね。
もちろんそれ自体は悪ではない。
問題は、
脳がその刺激に慣れていくこと。
安全で、 気持ちよくて、
洗練された世界に浸り続けると、
現実の「普通の人間関係」が
どんどん退屈に感じ始める。
少しぎこちないと、「これじゃない」。
ドキドキしないと、 「好きになれない」。
数回会ったくらいでは、心が動かない。
でもこれ当たり前なんですよね。
推しが見せているものは、
プロが作り上げたショーだから。
あの距離感も、 気遣いも、
魅せ方も、
全部エンタメとして設計されている。
それを理解しているつもりでも
人間って無意識に基準が上がっていってしまう。
結果、 現実の同世代男性が
急に魅力なく見えてしまう。
婚活でよく聞く、
「いい人なんですけど…」
「手が繋げる感じがしなくて」
「好きになりきれなくて」
…
もちろん相手側の問題もある。
でも、
そもそも刺激の閾値が上がりすぎているケースも
かなり多いのでは、と
私は思っている。
■推し活沼度チェックリスト
「言ってることはわかるけど、私はそこまでじゃない」
と思った人もいるかもしれない。
もちろん、
推し活は全部が悪いわけじゃない。
ただ、
“趣味”と“避難所”の境界線って
意外と自分では見えないものですよね。
なので、
夏緒的・推し活沼度チェックリスト、作ってみました
ちょっとだけ確認してみてほしい。
あなたの推し活、
今どのくらいの深さですか?
でもね、
私が本当に伝えたいのは
「推し活をやめろ」ということではなく
“人生を前に進めるためのエネルギー”の矛先を
ちょっと変えてみませんか、
ということ。
■推し活に向けられる“熱量”
推し活が与えるの影響も感じながらも同時に感じていること。
推し活にハマっている女性って、
ものすごいエネルギーを持ってる。
遠征のために仕事を調整する行動力。
ライブまでに可愛くなろうとする執念。
グッズ購入のための計画性。
SNSや写真から情報を追うリサーチ力。
(私の友達で画像のわずかな情報から撮影場所割り出すの得意な子がいるw)
…その熱量って本来、
めちゃくちゃ人生を動かせる力じゃん。
もし、
「恋人が欲しい」
「結婚したい」
と思うなら、
その情熱の一部を、
“自分の人生”にも向けてあげてほしい。
婚活って結局、
エネルギーの投下先のひとつなので。
■私が「怖い」と思った瞬間
ここまで書いたのには、
実はきっかけがありました。
ある日、 数人で食事に行く予定があった。
お店も予約して、 コースも決まっていた。
その2日前。
友人Aから、
「推しの当落発表があるのでキャンセルします」
と連絡が来た。
え?
事前からわかっていた予定だったよね…?
でも、 彼女にとっては
“リアルの人間関係”より、 推しの世界の方が優先だった。
と私は解釈した。
私はその時、
怒りというより少し寂しくなっちゃったんですよね。
私にとっては大好きな友人で
楽しみにしていた予定だったのに、
彼女はそうじゃなかったのかな?って。
そして、
ああ、 推し活って、
ここまで人の優先順位を書き換えるもんなんだなって感じてしまい…。
Aは悪い人じゃない。
むしろ優しい子。
私が「結婚するんだ」って報告した時、
唯一、泣いて喜んでくれた子だったんですよね。
ただ、 安全で気持ちいい世界に、
心の重心が全部持っていかれてしまったとのかな、と思うと
私はそれが少し怖かった。
■他人の人生を見ているだけで終わるのか
推しは、 自分の人生を本気で生きている。
汗をかいて、 努力して、 表現して、
誰かを熱狂させている。
じゃあ、 自分自身はどうだろう。
客席から、
誰かの人生に拍手を送り続けるだけで 終わってしまうのか。
私は、
婚活、結婚って
「現実に触れる覚悟」だと思っている。
傷つくかもしれない。
うまくいかないかもしれない。
でも、 自分の人生を前に進めるって
そういうことじゃないのかな。
推し活を否定したいわけじゃない。
ただ、 もしあなたが本当に、
「恋人がほしい」
「結婚したい」
「大切な人と心穏やかな人生を送りたい」。
と思っているなら、
そろそろ
“他人の人生を見る側”から、
“自分の人生を生きる側”に
比重をもってきてもいい頃だよ。
これからもあなたの婚活のお役に立てれば幸いです。
元記事: note