今日は、真面目なあなたが陥りやすい「落とし穴」と、そこから抜け出すための魔法の言葉についてお話しします。
あなたは今、こんな風に思っていませんか?
「まだ準備が足りない」
「もっと勉強してからじゃないと恥ずかしい」
「完璧な商品ができるまで、誰にも見せたくない」
その気持ち、痛いほど分かります。
私たちは子供の頃から、学校のテストで「100点」を取ることが偉いと教わってきました。間違いは「バツ」であり、恥ずかしいことだと刷り込まれているんですね。
でも、今日はあなたに大事なことを伝えます。
ビジネスの世界では、「100点」を目指す優等生ほど、実はうまくいかないことが多いんです。
今日は、マーケティングの世界にある「MVP(エム・ブイ・ピー)」という考え方を通じて、なぜ「30点のあなた」のままで勝負していいのか、その理由を紐解いていきましょう。
魔法の言葉「MVP」ってなに?
スポーツの「最優秀選手」のことではありませんよ。 これは "Minimum Viable Product" の略。
直訳すると「実用最小限の製品」。 先生流に翻訳すると、「とりあえず、一番大事な機能だけ動く試作品」のことです。
例えば、あなたが「空飛ぶ車」を作りたいとします。
MVPの考え方では、何年もかけて完璧な車体や内装を作るのではなく、まずは「空を飛ぶドローンに椅子をつけただけ」のようなものを作って、すぐにお客さんに見せるんです。
「えっ、そんな未完成なものを見せるなんて失礼じゃない?」 そう思うかもしれません。でも、ここがマーケティングの面白いところなんです。
なぜ「未完成(30点)」の方がいいの?
1. 「誰も欲しがらない完璧なもの」を作らなくて済むから
もしあなたが3年かけて、内装もピカピカの「完璧な空飛ぶ車」を作ったとしましょう。でも、いざ発売したら、お客さんに「空飛ぶのは怖いから要らない。それより海を潜りたい」と言われたらどうしますか?
その3年間の努力は、水の泡になってしまいます。
でも、30点の段階(ドローンに椅子)で見せていれば、「怖いから嫌だ」と言われた時点で、「じゃあ潜水艦にしよう!」とすぐに方向転換(修正)ができますよね。
30点で出すことは、あなたの貴重な時間と情熱を守るための「防御策」なんです。
2. お客さんが「仲間」になってくれるから
完成された映画を見るより、未完成のアイドルが成長していく過程を応援する方が熱狂できること、ありますよね? ビジネスも同じです。
「まだ30点なんですけど、こんなことやりたいんです!」と素直に見せると、お客さんは「ここはこうした方がいいよ」「私ならこう使うな」とアドバイスをくれます。
そうやってお客さんの声を取り入れて完成した商品は、お客さんにとっても「自分たちが一緒に作った商品」になります。
未完成であることは、お客さんを「ファン(仲間)」にするための招待状なんですよ。
今日の宿題:「30点のメニュー」を出してみよう
先日、ある相談者さまが、「本当に起業が必要か、もう少し時間をかけて考えます」と悩んでいました。
私から見れば、それは「メニューが決まるまでお店を開けない」と言っているようなもの。
でも本当は、「今日できるカレーライス」だけを看板に書いて、お店を開けてしまっていいんです。
お客さんが来たら「ごめん、今日はカレーしかないの。どうだった?」と聞けばいい。 もし「辛すぎる」と言われたら、明日から甘くすればいいんです。 それがマーケティングであり、ビジネスです。
あなたの今の「30点」は、誰かにとっては喉から手が出るほど欲しい「100点」の解決策かもしれません。
さあ、完璧主義という重たいコートを脱いで。
30点のままのあなたで、最初の一歩を踏み出してみませんか? 誰かが、あなたの登場を待っていますよ。
【今日のマーケティング用語翻訳】
MVP(Minimum Viable Product)
× 翻訳:実用最小限の製品
◎ 翻訳:とりあえず出してみる「試作品」。お客さんと一緒に完成させるための「招待状」。