不倫…じゃなくて「ポリアモリー」ってやつでした。

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出会った彼には、妻も子もいました。いや、妻「たち」が…。

「子どもは皆成人したし、第二の人生もいいかなって…」
「何人いるの?」
「だいたい10人…くらいかな…」
「そんなに!?」

その後、彼の子を私が産むわけですが、すでに成人した子どもたちは、彼と妻「たち」みんなで育てたそうです。

ここでは、恋愛の多様性についてと、私以外の女性とも堂々と付き合い続ける彼に対しての「激しい嫉妬心からいかに解放されたか」というお話しをします。

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ポリアモリーっていう言葉をご存知?

日本語では「複数恋愛」と言われる「ポリアモリー」。
ポリアモリー(以下、ポリー)に対して、相手を一人に限定した恋愛はモノアモリー、一人と婚姻するのをモノガミー(モノ)というそうです。モノは、ポリアモリーという概念が出てきたために生まれた言葉かもわかりません。
また、アロマンスという言葉もあります。これは恋愛をしないスタイルを指します。

ここでは、「一度に恋愛できる数」の多様性をテーマにして書こうと思います。これを知るだけで「嫉妬」がかなりやわらぐかもしれません。
私も、ポリアモリーの存在を知ったことで、それまでの激しい嫉妬が、単なる思い込みからくるものだったと理解でき、苦しみから解放されました。無知から苦しみは産まれるのです。賢くなることで、苦しみは劇的に軽くなります。
(ご注意)上記の「ポリアモリー・モノアモリー・アロマンス」といった用語については「LGBT関連の用語集」周辺を検索するとヒットすると思います。私はこの用語の定義や恋愛スタイルの分類に関する専門家ではありませんので、私の「ポリアモリー」などの言葉の使い方は厳密にいうと定義からはずれているかもわかりません。
なので、それらの言葉の定義や、それがどういった「ライフスタイル」を指すのかに興味を持たれた方は、どうぞ「複数恋愛」とか「ポリアモリー」という言葉でお調べ下さい。
私自身の恋愛体験と、恋愛相談でたくさんの恋愛を見てきたうえで、恋愛の「キャパ(許容量)」は多様であり、人によって違う。と確信を得ました。

私は三回、結婚しています。

一回目 相手Aさん。「一夫一婦」の結婚。
  (モノ同士のモノガミースタイル)
二回目 相手Bさん。「恋愛感情を持たない人」と結婚。
  (アロマンスパートナーとモノの私とのモノガミースタイル)
三回目 相手Cさん。「複数恋愛感情を持てる人」と内縁。←イマココ
  (ポリーのパートナーと、モノの私とのポリガミースタイル。重婚的内縁とも言われる)

※モノガミー、ポリガミーは、婚姻の形をとるものを指すようで、日本では法律婚は一人としかできないため厳密にいうとポリガミーは存在しません。

私自身はモノ。一度にわきあがる恋心は一人に対してだけです。
私は、過去に、別れる前にほかの人との付き合いが始まったために、お付き合いが重複することはあっても、心の中で恋愛感情を持つのは常に一人だけ。恋心のキャパが一つのみ
不思議ですが、新しい恋が始まると、それまで好きだった人でも、突然どうでも良くなる、というか、興味が失せます。
それまで恋人だった人は、別に嫌いにはならない。好きは好き。でも「恋」ではない。あたかも心の中の「恋ランプ」が、常に一つしか灯らないかんじ。新しい恋ランプが灯ると、自動的にそれまでついてたランプは消えます。なぜかわからないけどそうなんです。
恋ランプの点灯は常に一つまで。または、恋心という乗り物の定員が一名限りっていう感じ。

最初のAさんとの結婚は、一対一の(普通の)結婚でした。
Aさんと離婚し、Bさんとの付き合いが始まりました。
ですが、Bさんの反応が淡泊。攻めてくる感じが全くない。
同じ布団で寝ても、襲ってこない感じです。
でも、私と一緒にいることが嫌ではなさそうなので、私がBさん宅に押しかけて住みはじめました。
だいぶ後になってわかりましたが、どうやらBさんはアロマンス(恋愛感情がわかないタイプ)だったようです。
女性から交際をお願いされたことがあっても、相手からロックオンされる感じが怖く、気持ち悪くて、逃げてばかりだったと。
アロマンスは本人が自認するまでが難しいようで、Bさんも、アロマンスという言葉を知るまでは、「なぜ自分は恋愛できないのだろうか。自分の感情が希薄すぎて異常なのか、それとも理想が高すぎるのか、それとも出会いがないだけなのか。」とずっと悩んでいたようです。

次に、Cさんとの恋が始まり、Bさんとはお別れしました。
Cさんは既婚者です。「奥さんは大事だし、別れる気はないんだけれども、あなたも大事にするし、誠実にお付き合いします」と言われました。
別れたくてもすぐには別れられないだろうし、いずれ相談すれば、別れてくれることもあるだろう…。と思ってお付き合いスタート。

ところが…いつまでたっても、奥さんと別れる気配は全くなし。別れないの?と尋ねても、「別れる気ないし、別れる必要もないんだよ。自分にとっては両方大切な人なんだからね。」といってごまかすばかり。
その頃私の脳内では、以下のような思考が常にループしていました。

不倫している人の脳内無限ループ


 どうして私がいるのに奥さんが必要なんだろう。
彼が「本当に好き」なのは、私か、嫁か?

 彼の「本当に好きな相手」が私ならば、嫁とは別れるべきでしょ。
 彼の「本当に好きな相手」が嫁ならば、私とは別れるべきでしょ。
彼が「本当に好き」なのは、私か、嫁か?

悶々としていたあるとき、彼から衝撃の告白が。なんと、一人と思っていた嫁が、なんと、もっと沢山…5人?いや、子どもができた相手が5人なだけで、子どもができなかった嫁?愛人?彼女??も含めると、もっともっと多数だと…!!
唖然としていたら、そのあと子ども時代の話になりました。彼の複数いる嫁のうち数人は、10歳くらいからグループで付き合っていると…。

恋愛のキャパは多様だった!

そこまで聞いて、大きすぎる衝撃を通り抜け、大きなわだかまりが抜け落ちました。なんだ、そうなのか。子どもの頃からそうなのか。っていうことは、下心があるとか、遊び人だとか、恋愛に対する倫理観が甘いとかいう倫理的な問題じゃなくて、うまれつきの生理現象みたいなもんじゃないか。
例えば、私が暑がりで、彼が寒がりだ。これと同じような感じで、私は恋のキャパが狭く一人でいっぱいになってしまうタイプで、彼はキャパが大きくて沢山一度に恋できるタイプ。それだけのことじゃないのかな?と。

それで、確認のために聞いてみた。
もし、女性を服に例えたら、タンスの中に入ってる服はどれもまあまあ好きな服ばかりで、これが普段仕事とかで関わってる女性。で、どれも嫌いじゃない。嫌いならそもそも関わらない。で、まあまあどれも好きなんだけど、その中でも特別に、よりすぐりで大事な大事な服が10着くらいあってそれは「恋クローゼット」に入っている。これが、嫁。で、その中から一番大事な服を選べと言われたら、全部超大事だから選べない、同じくらい大事。で、その中に私も入ってる。っていう、そういう感じであってる?

このたとえ話は非常にしっくり来たみたいで、そうそうその通り!って言われました。別の言い方をすると、自分の子どもは何人いてもどの子も可愛くて大切で「どの子が一番」と決められない、っていうのと同じ感じだそうです。

これでいうと、私は「恋クローゼット」のキャパが一着がぎりぎりなくらいに狭くて、だから一着買って来たら、古いのは出さないといけない。でも彼みたいに大きければ、何着も入れられる。このクローゼットの大きさは、生まれつきそれぞれ違うみたいです。暑がりとか汗かきとか、そういう生まれつきのものは、本人にも変えられない。汗をかかないようにしようと頑張ってもできないのと同じで、恋心がいくつも起こってしまうものは、本人にもどうしようもないだろうなと。

自分がつまらないから不倫される…相手が軽薄な人間だから浮気される…じゃなくて、恋愛の性分が多様なだけかもしれない。


それだけの、生まれつきの性質が多様だというだけのことなのに、
「どうして私がいるのに奥さんが必要なんだろう。私じゃあ物足りないのかな、私がつまらない女だからかな」
と考えて自己嫌悪に陥ってみたり、
「彼が本当に好きなのは誰なのか、はっきりさせて、決着をつけないといけない。今のままでは、不正義である」
などと考え、罪悪感で苦しんでいました。
今思えば、どちらもバカらしいものです。
自分の恋クローゼットのキャパが一着だからって、みんなキャパは一着だけに決まってる、人はすべからく一着しか持つべきではない、っていうのはただの思い込みであり、決めつけです。
それは自分が暑がりだからってみなそうだと決めつけて、勝手に室内設定温度を下げるようなものじゃないか。
自分が心地いいマイルールを人に押し付けるのではなく、互いが心地よく過ごせるように、協力して配慮し合う必要があるでしょう。
互いに尊重しあい、配慮する姿勢さえあれば、沢山居る子どもを全員、比べようもないほど全員めちゃくちゃかわいがったとしても、何も問題は起こらないでしょう。嫁が複数いたって、同じはず。

この発見があったおかげで恋愛の多様性が腑に落ちた結果、不思議なもので嫉妬の気持ちは全くわかなくなり、嫉妬のもととなる「劣等感」も、かなり小さくなったような気がします。

もし、あなたが恋人の「浮気」とか「不倫」とか呼ばれることで悩んでいるとしたら、
「自分と他の人と、どっちが大事なの?(順位があるに決まってる)」とか
「どっちが遊びでどっちが本気なの?(片方が本気で残りは遊びに決まってる)」
とかの、勝手な決めつけのせいで起こる愚問に悩むのは不毛です。相手の「どっちも大事なんだよ」というセリフ、いいわけだろうと決めつけないで、一度相手の性分をまっすぐそのまま受け入れてみてはどうでしょうか。それで嫉妬の炎は激減しますよ。試してみてくださいね。

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せっかくの恋愛、どの人も心の底から楽しまれますように、お祈りしております!

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