「恋人ならば、私が辛い時、寄り添って助けてくれなければならない」

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「恋人ならば、私が辛い時、寄り添って助けてくれなければならない」

これは、女性に多く見られる「マイルール」です。 
「恋人」の部分に「子ども」とか「親」とか「家族」が入ることも多いです。どれも同じことです。

これを、「マイルール」とわかって運用している人は居ません。だいたいが「当たり前」と思っている。
さらには「辛い時寄り添ってくれるためにあるのが恋人でしょ」と思ってるんじゃないか?って人までいます。
そういう人にとっては、恋人は、不安な時用の自分専属のメンタル救急隊なのでしょう。お金で雇ったらどうでしょうかね。

強引なマイルールを持っている人は、ここでまた勘違いしそうだから、念のため言っておきますが、私が「お金で雇ったらどうでしょう」と、商取引にもっていくことを勧めるのは、「お金を払えば必ずしてもらえるから」ではありません。
そう思った人は対等感覚が壊れた、モンスターユーザーの恐れが大です。危ないですよ。
商取引なら手順を踏むので、断りたいときに手順を踏めば断りやすいし、あらかじめ条件を互いに明示出来るぶんだけ安全だよ、ということで推奨しているわけです。

「私が辛い時、恋人が、寄り添って助けてくれたらいいな」と、願う程度の距離感で。

マイルールの問題点は、「恋人(家族)ならば~べきだ(ねばならない)」の、強制的な部分です。追いつめる感じがよくない。
「断る自由がない関係」は、対等とは言えません。

こういうマイルールを持っている人は、おそらく子どもの頃に大人から受けていた扱いをそのまま再現しているのです。
つまり、子どもの頃から親のメンタル救急隊をやらされていたのでしょう。
親が情緒不安定になるたびに、慰め役や、ご機嫌取り役をするように、仕向けられていたのでしょうね。
大人になった今、自分がやらされていた分を、今度は自分が取り返す番だとばかり、自分の恋人や子どもにその役目を押し付けようとしているわけです。自分がやらされたのだから、今度はしてもらって当然だ、という理屈ですね。

でもそんなことを繰り返していても、いいことはありません。
それが証拠に、自分にそれをしていた大人の今の姿を見てください。
未だに、情緒不安定なのではないでしょうか。
他人に自分を慰めさせたり、機嫌を取らせたりしても、心は強くならないのです。自分で乗り越えないとね。

自分が辛いのは「自分のこと」ですから、自分で何とかできなければいけません。

だって、自分の苦しみは、誰に取り除いてもらうこともできないではないですか。
誰かに助けを求めることは、できます。
私だって、誰かに寄り添ってもらいたいときはあります。その時は「辛いので、助けて欲しいです。」と、率直にお願いします。
「辛いんだから寄り添ってくれるわよね」とか「恋人だもの、私の味方よね」とか、囲い込むような言い方はしません。
それを聞いた相手がどうするかは、相手の自由。無視されるか、断られるか、引き受けてくれるか、わかりません。
だから、断られたときのためにも、自分の心をちゃんと自分で慰めて立ち上がれるように訓練しておく必要があります。最終的には自分で何とかしないといけないのだから。

とはいえ、私にも「お願いする自由」はありますから、時々は、ダメもとで頼んでみるわけです。

助けて欲しい時は、率直にお願いする。
寄り添ってもらえたらラッキー、っていう程度に心得て、プレッシャーをかけない。

これが、恋人や家族に、マイルールや専属メンタル救急隊を強要しないで済む秘訣です。
「マイルール」を押し通す人のことを「エゴイスト」ですが、まずは自分がエゴイストをやめることが、自由にラクに軽やかに毎日を過ごす秘訣ということですね。

エゴイストの周りに居る人は、エゴイストに無茶な要求ばかりされるので、苦しいわけですが、じつはエゴイスト自らも、苦しい思いをしています。

ですから、もし自分がエゴイストであることに気づいたら、エゴイストから卒業することをおすすめします。なぜなら、それがあなたの苦しみの原因だからです。根気よく取り組めば、抜け出せますよ。私にもできたのですから、大丈夫です。あきらめないでやってみましょう!

私の恋愛相談は、恋愛を楽しめるような強いマインドが育つように援助します。


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