こんにちは。私は元・買取店頭の鑑定士/店長で、
個人で仕入れと販売もしながら、業界特化の講師をしています。
僭越ながら、自己紹介ページを充実させていきたいと思います。
「コイツ、なんやねん」っていうのを明確にしたいですよね。
よくわからない人物から、何かレッスンを受けてもらおうというのは無理があります。
来歴
2008年に、アルバイトとして、某リユース中堅企業に入社しました。
入社した頃は、中堅とも言えなかったのかもしれませんが、
先輩社員や上司が牽引し、業界で地位を確立していったように思います。
今もその会社は現存していますが、コロナパンデミックの際に、
ハイブランド・貴金属の事業から撤退したので、同業他社へ私は転職しました。
近年でこそ「ハイブランド」が一般的なようですが、ちょっと前までは
「高級ブランド品」と言っていました。
いつの間にか世の中は変わっていました。
20代で業界入りした私もいつの間にか中年ですので、時代に即してアップデートしなきゃと、
呼び方を変えてみました。
関西の某私立大学を3年次に退学し、
そのあとはいわゆる「フリーター」
某社のインターネットのモデムを契約する街頭ブースにいたり、
国民的服某ブランドの配送センターで馬車馬のように使われたり、
工場内軽作業で凌いだりしたのち、
和食の大衆店のホールで一時は定着していました。
もともと趣味と、将来の選択肢の一つとしてピアノを習っており、
適当に遊びでやってきたものを、本腰入れ直して
新しい先生について基礎からやり直していたのも理由で、
拘束時間の長い正社員を避けてきました。
結局、音楽は収入としては厳しいと読んで、リユースで正社員となり、
プライベートでバンド活動をしてきました。
バンドの話
ちょっと話は横にそれますが、
バンド活動、特に私が縁あって始めた「レゲエバンド」は
ハイブランドとは対極的です。
レゲエといえば、レゲエの神様「ボブ・マーリー」
レゲエではある思想が基礎にあり、特に経済で世界が回っている現代とは
相容れないところがあります。
バンドメンバーや、界隈で出会うミュージシャン、ライブのお客さんたちには
顰蹙を買いそうな「ハイブランド」と、レゲエの二足の草鞋を履くことになりました。
(ヒップホップならbling blingでいいんだけどな、、、)
※ちなみに、私は20歳くらいのころにストリートダンスをしたりとHIPHOPも嗜んだのですが、一向に上手くならず、向いていないのが明らかなので踊るのはやめました)
でも私にとってそこはしっかりつながっていたと感じています。
私が毎日勤務する、ハイブランドのリユース店。
富裕層のお客様も多いです。
何度か通ってくださった、不動産オーナーのお客様が、
あるとき、店頭の手書きPOPを見て、
「自分の持ってるビルで、
こういう講座やってるよ」と紹介して下さったのです。
というのも、店頭には私のつたない英語の案内を掲示していました。
その頃はまだインバウンド景気の来る前で、
京都という土地柄、稀に外国人のお客様が立ち寄られていましたが、
商品を買うというよりは、「ここってどうやって行けばいい?」と
道を聞かれることがしばしば。
日本語でも口下手でうまくしゃべらない私が
留学したこともないので、当然のごとく、うまく案内できないので
見せてわかるような手書きをつくっておいたのでした。
(ちなみに、英語は一番好きな科目です)
その不動産オーナーのお客様自身、英語ぺらぺら。
そこで、自分の所有物件でアメリカ人講師がレッスンしてるよ、と紹介してくれたのでした。
お客様に忖度したわけではなく、なんとなく惹かれて
でも自分の給料じゃ月謝出してまで行かないかなぁ、、まあ体験だけでもいってみるかと思い、
出会ったアメリカ人講師が、レゲエバンドのボーカルだったのです。
体験レッスン中に、趣味は何とかいう話になり、もちろん
ピアノをやってるよということも言うと、
「うちのバンドで、キーボードが引越ししていなくなったんだ。
今度友人の結婚式のアフターパーティでライブをするけど
出てくれないか?」という話に。
キーボード担当あるあるなんですけど、
「ピアノ習ってるんだ、じゃあ弾けるでしょ?やってよ!」
という無茶振りはよくありますよね。苦笑
「レゲエは簡単だから!」
などと、キーボードを弾けない陽気なアメリカ人がゴリ押ししてきます。
「弾き方は二種類!」
「コードの数もシンプル!1,2個だけ!」
「イージー、イージー!」
音楽活動には興味があったので、バンドメンバーとして加入し、
結局英語のレッスンに入会をしないまま、そのバンドでの活動は4年ほど続きました。生きた英語と触れられて結果良かったです。
バンドは、ボーカルが家庭の事情で米国へ帰ることになり、解散。
そのあと私は他バンドのヘルプなどをしてきました。
話はリユースに戻ります
バンド活動の傍、私はリユースで正社員として経験を積んできました。
仕事好きな人間なので、もちろんバンドが仕事に響くことはありませんでした。
就業の姿勢は評価され、2014年に店長代理、関西の小規模店舗ですが
現場を取り仕切るようになりました。
「バイヤー」という、市場に買い付けに行く仕入れ担当になったことはありません。
しかし、店頭で鑑定、査定業務をしていると
自然と、仕入れの能力もつきます。
現場責任者なので、店頭在庫の売れ行き、在庫補充などの管理もしますし、
自店へと配られた在庫商品の二重検品なども行います。
お客様へ安心な商品を届けることを考えたら、
商品が入ってきて、何も見ずそのまま店頭に出すってことはありません。
得意ジャンルについて
実は、自分のもともとの傾向として、
色々なものに手を出してある程度こなすが、深掘りしないところがあります。
ですので、マニアックになれていないのです。
リユース業界では、「時計好き」「ジュエリー好き」「バッグ好き」といった、
在籍スタッフ個人個人、好みの傾向があります。
ジュエリー好きさんには、宝飾専門学校を出た人もいます。
大きな店舗だと、売り場を担当制にしているとことろもあります。
店頭スタッフを経て、裏方である仕入れのバイヤーになる人も、
多くが、「時計担当」「ジュエリー担当」「バッグ担当」と分かれています。
より、専門性を深めるためでもありますし、扱う物量、作業量として兼任が現実的ではないからです。
しかし、私の場合は、
物体そのものが好きで、時計かジュエリーか、バッグか、はたまたアパレルか。
一つだけに絞りたくないのが本音です。色々な、価値のあるプロダクトが好きなのです。
人員の足りないところのヘルプをしていて、時にジュエリー、時にバッグ、時計と
いろいろな売り場にいました。
ですので、結局どのジャンルが特に詳しいわけではありません。
男性は機械に惹かれる性分の方が多いです。
なので、リユース業界でも、時計好きな男性が多いですね。
男性スタッフにとって、入りやすい世界です。
女性スタッフにはちょっと、入りにくさを感じる人が多いと思います。
自分もそうだったかもしれません。
私が時計を扱えるようになった経緯
高級時計への心理的ハードルの高さには原因があります。
・そもそも高級品
・精密機械で、繊細な工芸品。触って壊さないか不安
・肝心の、中が見えない
これが三大、時計苦手意識の原因。
もちろん私も同じでした。
もともと一般的な家庭で、時計に限らずブランド品を持っていないし
触ったこともありません。
さらに、大事なのは機械なのに、目で見えない。
(仮にシースルーバックで、目で見えても)
小さなパーツがいろいろ組み合わされて動いているけど、
仕組みをよく知らないから、よくわからない。
高級品をもし壊したら、修理も高額!?責任重大。
という不安だらけです。
先輩や上司(男性ばかり)が時計を扱っている姿を見て、
時計を知っているとデキる人というイメージがあります。
新米では腰が引けて扱えないからです。
そして、学ぶ機会や、触る機会は、店舗に勤務していても十分ではないのです。
(会社が教育に経費をたっぷりかけてはくれない、、、)
お客様対応中にわからない時は、その人を頼ります。
そうこうして、あまり深く触れないまま、(時間合わせとか最低限の扱いはします)
あるとき、自店で時計ジャンルを取り仕切っていた上司がいなくなりました。
そのあとは、人員の関係で場を私が引き継ぐことになり、
当然、先述の通り、入荷する商品は全て検品しますから
時計を自分の目で見て、触る機会が多くなりました。
買取査定も、時計に限らず全て自分が対応します。
出入りの時計修理業社の対応もします。
どうしてもという時、電話で他店の上席に聞くことはできますが、
普段の営業中は、誰かに頼ることができません。
元々は、何も知識がなく、
誰が教えてくれるわけでもなく(最低限の扱いこそ教えてもらいますが)
どこから入ればいいかもわからずだった時計でも、
数をこなせば自然と近くなれるものです。
タイミングもあって、インバウンドの波が来ると、
外国人からも中古の高級時計は需要が高く、
扱う量も多かったです。
小さな店舗ですが、一月に70本くらい、業者へメンテに出して、
それから店頭展示していました。
メンテから戻ったら検品、さらに自店の在庫で入ってきたら検品、
通販に掲載する時にも商品説明を記入して検品です。
ちなみに、私の在籍した店舗では、
どちらかというと高額バッグが売れなかったので
エルメスの方が、私は苦手かもしれません。
ルイ・ヴィトンはよく売れました。
しかし、エルメスのバーキンなどはあまり出入りがなかったです。
売れないから在庫を置かない、置いてないから買取の持ち込みも少ない。
元々若い時から、アパレルが近くない分、バッグが好きでしたが、
エルメスとなると好きでも手が届かないので、いまだに高嶺の花ですね。
途中2年半ほど、アパレルも扱う店舗にいました。
フォクシーが多く、シャネルやヴィトン、エルメス、ドルガバなどレディースが多いです。靴もあります。ルブタンのレッドソールが流行っていました。
衣類の採寸には慣れましたが、自分自身が着こなしに自信はないので
アパレルはあまり近くありません。
モードファッション好きな男性スタッフや、
百貨店で高級衣類を買っている男性の方がよほど詳しかったです。
キャリアについて
この仕事をしていて、資格は必要ありません。
鑑定士、といっても、その資格というのは実は存在しておらず、
便宜上、世の中では一般的な単語として
受け入れられているようですが、
ハイブランドや貴金属の鑑定士という資格はありません。
であれば、就業していて、自分のキャリアに疑問が湧きます。
仕入れのバイヤーでもなく、
これといった専門分野もなく、満遍なくといえば聞こえが良いが、
ただのいち店頭スタッフ。
店長業務をしていた会社から、他社へ転職した先には、
すでに店長もおられます。
この業界は、一般のアパレル小売店同様、ポストが少ないです。
店長か本部付きになるしか道がない、と言いますよね。
そのうち自分は産休、育休で2年ほど店頭から離れていました。
育休復帰し、正社員を続けますが、
子育てを兼ねるとなると、ますますキャリアアップからは遠のきます。
子どもの体調不良などでも休みやすく、周囲が協力的なのはありがたいですが
やはり仕事のメインストリームからは外れてしまった、そんな気がしました。
時計の資格を取りました
あるとき、会社で出会ったスタッフで
百貨店の舶来時計売り場出身の人がいました。
百貨店の教育を受けていて、スイスのバーゼルフェアを見学したこともあるそうです。販売員ながら、内部機械を触る研修もあったそうです。
その人から色々な時計の情報を聞いているうちに、
販売員でも取れる時計の資格がある、と知ったのです。
この仕事をしていて、ある程度業界でキャリアを積んでも、
客観的に証明できる資格が無いことが
少し寂しく感じていた自分にとって、挑戦してみようという気になったのがそれです。
一般社団法人 日本時計輸入協会がやっている「ウオッチコーディネーター」という民間資格です。
また、転職先の2社目には、元々の専門性と資金力があり、
数百万は余裕で、時に1億円ほどの売価をつけた時計もありました。
そのような高額商品を売るために、自分がしっかりとした知識を持っておきたいとも思いました。
早朝に起きて、晩御飯の作り置きをしながらや、休憩時間や通勤など細切れに勉強し、うろ覚えもありギリギリだったかもしれませんが、翌年の試験には合格できました。
まだまだ、自分の知識を確実なものにするべく、
内部機械の組み立ての練習など実践をしています。
もう一つの資格「三級知的財産管理技能士」
実は、こちらは産休のころから勉強を始め、出産後の秋の試験で合格しましたので
時計よりは先にとっていました。
三級は入門ではありますが、知財に関する取り扱いや考え方が身につきました。
これも、直接リユース業としてあまり関係が深いわけではありません。
大企業の法務課などでおそらく活用されるのではないでしょうか。
上位資格は弁理士ですが、弁護士さんのようなエリートの世界のようですから
そこまではなかなかいけませんが。
しかし近年では、SNSや、このnoteのように個人の発信機会が多いですし、
著作権の意識は生きるでしょう。
また、ブランドの偽物はまさに、商標の侵害です。
業務中にほとんど必要のない知識ですが、
知っていても良い世界だと思います。
入門ですが、国家資格なので堂々と名刺に書けます(笑)
2024年に独立
その後、いろいろ考えて独立し、開業しました。
今までずっと毎月、出社していればお給料をもらえるサラリーマンだったので
正直、これから生きていけるのか不安な毎日です。笑
今までの物販の経験は、長年やっていただけあり、やりがいは知っています。
店長経験があるので、古物の店舗運営には不安はないのです。
でも資金力の違いなど歴然ですし、毎日どうやって過ごすか、
やり方の工夫や、アイデア、行動力
ひとりぼっちなのでメンタルの強さが求められている気がします。
(退社してから、日中誰とも喋らない日も多いんですよね)
死ぬまであと数十年なので、悔いなくやるしかないなと。
長くなりましたが、読んでいただいてありがとうございます。