こんにちは。
脱公務員キャリアコンサルタントのしーもです。
今回は、キャリアコンサルタント実技面接試験の“あるある”をテーマにした記事です。
もう少し詳しくお聴かせいただけますか?
もう少し詳しく教えていただけますか?
受験者の方と面接練習をしていると、冒頭でこのフレーズを決まり文句のように使っている方がとても多いんです。
もちろん、使いやすいフレーズではあると思いますが、盲目的に使うのはよくありません。
むしろ、相談者の不信感を招く場合だってあり得ます。
では、何が問題なのか?
今日はそれを分かりやすく見ていきましょう!
■よくある面談場面
CL1:実は、今医療機器のメーカーに勤務してまして、もうすぐ5年になるんですが、最近になって上司が変わったんですけど、ん~なんていうか、あまりその上司と合わないといいますか、、それで、段々仕事が楽しくなくなってきまして、いっそのこと転職でもした方がいいのかな、と思って今日は相談にきました。
CC1:そうなんですね、医療機器のメーカーにお勤めでいらして、最近上司が変わられたんですね。その方と合わなくて仕事が楽しくなくなってきて、転職もお考えなのですね…もう少し詳しくお聴かせいただけますか?
CL2:え…っ、と何を言えばいいでしょうか?
CC2:…⁈えーっと、、、
緊張している実際の試験の場面で、このように相談者から逆に質問されてしまって、頭が真っ白になった方もいらっしゃいます。
■なぜこうなるのか?
それは、「もう少し詳しくお聴かせいただけますか?」というフレーズに主語がないからです。
相談者が少し長めに語った場合には、その中に様々な情報が含まれています。
事実(時間、状況、環境など)
感情(思考、信念、気持ちなど)
それに対して、もう少し詳しく~と投げかけても、聴かれた方も何について問われたのかがわからなくなります。
先の例で言えば、相談者は、“仕事”について詳しく話せばいいのか、“上司との関係”?それとも“転職の気持ち”?と迷ってしまうわけですね。
むしろ、色々詳しく言ったつもりなのに、この人ちゃんと話聴いていたのかな?と不信感を抱く要因にすらなってしまいます。
このように、このフレーズ、決して悪いわけではないのですが、“使い方が雑”だと逆効果になってしまいます。
■逆にうまくいくケースもある
もちろん、このフレーズが機能する場合もあります。
CL1:最近仕事が楽しくなくなってきて、辞めようかと思ってるんです…
CC1:そうでしたか。楽しくなくなって辞めようかと、、もう少し詳しくお聴かせいただけますか?
CL2:ええ、実は、一月前に上司が変わったんですが、その上司と考え方が合わなくて~
このように、語りの内容がシンプルで明確な場合には、主語が無くても「もう少し詳しく〜」が自然に機能することもあります。
この場合には、主語をつけなくても相手が混乱することも少ないです。
■まとめ:主語をつけて焦点を絞る
最初の例で「もう少し詳しく〜」を使うなら、
「いまのお仕事について、もう少し詳しくお聴かせいただけますか?」
「上司との関係について、もう少し詳しくお聴かせいただけますか?」
といった具合に、
主語を明確にすることで、相談者も語りやすくなり、面談も深まっていきます。
試験の場面で相談者に
「え…どの部分のことですか?」
「詳しく話したつもりなんですが…これ以上何を言えば?」
と質問返しされてパニック…なんてことが起きないように、気をつけましょう。
■相手に合わせて使い分ける
面談は人と人とのコミュニケーションです。
どの相手にも「まずはこの聴き方で」みたいな定型的な言い方は、今時AIでもしなくなってます。
AIとの対話ですら、人とのコミュニケーションに近づいている時代です。
なのに、生身のキャリアコンサルタントが、まるで機械のように決まり文句をただ言うだけでは、一体どっちが機械なのかわからなくなりますね。
勘違いしてほしくないのは、そういった定型的なフレーズが全てダメと言っているのではありません。
上手く使えば何の問題もありません。
つまり、「言い方」が悪いのではなく、「使い方」が悪い
盲目的になんでもかんでもそれを言えば大丈夫とか、そういう自分主体の考え方からくる使い方に問題があるのです。
しっかり相談者の語りに耳を傾けて聴き、相手の語りに応じて「使い分ける」
こういった相手主体の考え方、来談者中心の考え方が基本にあるはずです。
大事なのは、試験の15分間を乗り切ることではありません。
試験はあくまで面談開始から最初の15分という設定なだけで、実際にはまだまだ面談は続く訳ですから、15分を乗り切ろうという考えはいかに自分中心であるかを自覚しましょう!
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