公務員”こんなはずじゃなかった⁈”

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コラム
脱公務員キャリアコンサルタントのしーもです。

今回は、公務員として働き始めて間もない若手職員が直面しやすい”こんなはずじゃなかった”=“リアリティショック”についてのお話です。

■ リアリティショックとは?

現実と理想のギャップに衝撃を受けることをいい、
例えば、職業に就く前に抱いていた仕事や職場のイメージ(理想や期待)と、実際に経験したこと(現実)との違いにショックを受けること。

外から見たイメージと内側の実態に結構乖離がある公務員にも、当てはまりやすい現象だといえます。

■ 安定・安心の象徴としての“公務員イメージ”

公務員=「安定している」「リストラがない」「社会貢献ができる」「人の役に立つ仕事」
こうしたイメージは、決して間違いではありません。

他にも「不景気の煽りを受けにくい」などもあるでしょう。

ですが、それらは公務員を語るある一面でしかありません。

■ では、現場のリアルはどうか?

一方で、いざ入庁してみると、様々な現実に直面することになります。

◉ 非効率な業務執行
例えば、ボールペン1本購入*した伝票処理にも課長決裁が必要だったり、
PCで作った資料を、紙で印刷してハンコをもらって上司の承認を得る文化が根強く残っていたりします。
(徐々に電子決裁の仕組みは導入が進んでいますがまだまだ遅れています)

*備品や消耗品を購入する際も、今時100均で買った方が安かったり、ネットでポチっと注文する方が早くて手間がかからないですが、予算執行に厳格なルールが定められている役所では、そう簡単ではありません。

◉ 市民対応のストレスは想像以上に過酷
「市民のために働く」と思っていたのに、実際にはカスハラ(カスタマーハラスメント)とも言えるような理不尽な要求や怒声を受けることもしばしば。

しかも、民間に比べてカスハラの比率が3倍以上とも言われています。

人の役に立ってありがたがられる仕事、なんて思っている人は流石にもういないと思いますが、まさかこんなにも嫌味や罵声を浴びる職場だとは想像もしていない人が多いでしょう。

高齢化が今後も順調に進むと、元気で時間に余裕のある人が増える訳ですから、それらはますます増えていく気がします…

◉ 根強い前例踏襲の風土
業務の基本は前例踏襲

良い面としては、前の人がやった書類を見ながらその通りやれば誰でもある程度の事務処理ができるようになるところです。

大きなミスも起こりにくいでしょう。

数年で異動を繰り返す公務員が業務効率を低下させないためには、ある程度効果的かもしれないですね。

悪い面は、それに慣れ過ぎると、少々面倒だなとか、非効率だなと思いながらもそれを改善する努力をしなくなっていく、そういう思考力を奪っていくことです。

だって、前の通りやっていれば業務は進むのですから楽ですし。
(人は易きに流れる生き物ですから…)

そういう空気が蔓延していくと、日々の事務処理に限らず、政策的な面でも新しいアイデアを出しても、「前例がない」「他市ではやっていない」といった理由で簡単に却下されることも。

組織文化の硬直性に、疑問や失望を感じる若手も多いでしょうね。

ここにいて自分は成長できるのだろうか?…と。

■ ギャップが大きくなる理由は“情報不足”にもある

このギャップの背景には、公務員という職業が、
「外から見えるイメージ」と「実際の業務・文化」との乖離が大きい職種であることが影響している面もあります。

自治体の採用募集のページでは、明るくやりがいのある面が強調される
自治体のホームページや行政情報では、制度面に偏りがちで“現場のリアル”は見えない
公務員の仕事の“負”の側面は、基本的に表に出にくい

これらは公務員に限ったことではありませんし、一般の企業でも同じなのでしょうが、”公務員”という言葉の持ついいイメージが余計に見えにくくしているのかもしれません。

真面目、おとなしい、法律を守る人たち…
そんな人が集まった役所という職場で、パワハラなんてないだろう…

いや、ありますよ。(あってはいけないですが…)

おまけにカスハラは民間企業の3倍⁈

内からも外からも攻撃されるなんて、相当耐力(体力じゃなく耐える力)ないと厳しいかもしれませんよ。

もちろん、部署によりますし、役所によっても差はあると思います。

■ 今は“知ろうと思えば知れる時代”

今はかつてと違い、公務員のリアルな姿を事前に知ることができる時代でもあります。

SNSやブログなどで現役・元公務員が体験談をリアルに発信していますし、参考にできる情報がいくらでも入手できます。

情報はある。
問題は、知ろうとするか、しないかです。

ぜひ、公務員になろうとしている人は、抜かりなく情報収集をされることをお勧めします。

私は決して、公務員になることを否定してるわけでも、公務員という業界を貶しているわけでもありません。

ただ、せっかくなった公務員の職を早期離職する人が減って欲しいと思っているのです。

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