添削の効用

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音声・音楽
こんにちは、ACMDmusicと申します。

ACMDmusicのサービスのなかには「添削します」というものがいくつかあります。これは、著作権を守るために楽譜販売にあたる行為ができないという“オトナの事情”もあるのですが、一番の理由は、添削がとても効果の高い学習法だと考えるからです。

小学校の作文や入学試験で課される小論文、あるいは、それぞれの職場で書く企画書のような業務文書であっても、書き手の人柄に加えて、その人のさまざまな社会や仕事などに対する視点、理解度、情熱などが反映されたものになります。

楽譜は、「音楽語」における文書ですから、同様に書き手の音楽に対する理解度や視点はもちろんのこと、加えて、その人の「耳」にどのように聞こえているかということも反映したものになります。

私の添削は、ステム(符幹)の長さはオクターブですよとか、テンポ標語は拍子記号の真上から書き始めましょう、というような表面的なことももちろん書きますが、皆さん一人ひとりの音楽的な理解をいっそう深めていただけるか、あるいは音楽的な課題をあらためて再認識していただけるか、という視点に立って行います。

例えば、ベースラインの添削では、異名同音に対しても注意を払います。というのは、調性やコードとの関係性をきちんと理解するためには、異名同音を正しく認識することが不可欠だからです(もちろんいくつかの場面においては異名同音の区別に対して寛容なけーすもありますが)。

また、ソロなり、テーマなり、採譜したものの添削については、いわゆる狭い意味での聴音、つまり、ある音がEなのかFなのかE♭なのかという問題、あるいは、コードの聞き取りといったことに加えて、リズムやアーティキュレーションについても明確にいたします。演奏の上達や音楽の理解にとって、一流の奏者がどのように認識しているかを学ぶことがとても重要なのですが、採譜した譜面には、その認識がきちんと反映されていることが望ましいと考えるからです。

例えば、4/4拍子の1小節目に長い音符があったとして、それは、全音符なのか、付点2分音符と4分休符なのか、それとも2分音符と2分休符なのか、きちんと理解し聞き取れるようになることが、クオリティの高いアンサンブルにとって必要です。ここを日頃から意識できているか、曖昧なまま演奏しているかは、譜面を拝見すればある程度想像できるものなのです。

ソロやテーマを採譜することはとても勉強になりますから、実践している方は少なくないのですが、重要なのは、ある程度の実力がつくまでは第三者の添削を受けることで、誤りを正してもらうことが不可欠だということです。何度も添削を受ける過程で、似たような誤りをしていることに気づき、それを正すことで聴覚が鍛えられ、また、添削の朱筆が徐々に少なくなっている頃には、同時に演奏の質の向上にもつながっていくことでしょう。

このように、添削は、「ただ答えが欲しい」というご要望にお答えすることにとどまらず、継続的に取り組むことで、音楽をより深く理解し、また、演奏の質的向上にもつながる効果的な学習方法なのです。
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