特別公開:シナリオコンクールで受賞する極意①

特別公開:シナリオコンクールで受賞する極意①

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コラム
今回は特別に、通常サービス内でお伝えしている「シナリオコンクールで受賞する極意」を一つだけお教えしたいと思います。
脚本家やシナリオライターを目指す方には参考になる情報だと思うので、ぜひご覧になってみてください!



シナリオコンクールで受賞するために、いちばん大切なこと。
 それは——「シナリオは"読まれない"ものだと思って書くこと」です。

コンクールに応募するのは、当然「読んでもらうため」ですよね。
だから、この言葉は一見すると矛盾しています。
でも、これは受賞を目指すうえで避けて通れない現実なんです。
残念ながら、応募されたすべてのシナリオが、最後まで読まれるとは限りません。

なぜ、そんなことが起きるのか。 
今日は、コンクールを"主催する側"の視点から、その裏側を紐解いてみたいと思います。

■ 審査員の「リアルな状況」と、読まれない背景

コンクールを開く一番の目的が「脚本家の卵に出会うこと」であるのは、間違いありません。
でも実は、もう一つ大きな狙いがあります。
それが、「自局の若手プロデューサーやディレクターを育てる機会にする」ということ。

そのため、一次審査を担当するのは、テレビ局や制作会社の若手社員であることが多いんです。
正直に言ってしまえば、脚本やドラマに関してはまだ勉強中の、この間まで大学生だった——そんな若手が読むケースも、決して珍しくありません。

そして何より、彼らは日々の忙しい業務の合間を縫って審査をしています。

たとえば、1人あたり60分×30本のシナリオが割り当てられたとしましょう。
ただでさえ多忙な中で、体裁も整っていない、お世辞にも面白いとは言えない作品を何本も読み通す——これは、なかなかの苦行です。

少し極端な例ですが、こんな逸話もあります。 
昔、とあるコンクールでは「脚本を机の上に放り投げて、床に落ちなかったものだけを二次審査に進めていた」。
もちろん大昔の極端な話ですが、それくらい「読んでもらえなくて当たり前」という前提に立って書くことが、受賞への何より大切な心構えになります。

■ 「読まれない」を「読まれる」に変える、3つの要素

では、多忙な審査員は、シナリオのどこを読んでいるのか。

多くの場合、まず「あらすじ」を読み、次に「最初の3ページ」、そして「ラストの3ページ」に目を通します。
実は、この3か所さえ読めば、作品の面白さも、書き手の個性も、ほぼ把握できてしまうからです。

とくに最初の3ページには、その人の"実力"がはっきり表れます。 
ありきたりなシーンから始まっているのか。
まだドラマが動き出してもいない、助走のようなシーンなのか。
それとも、インパクトのある真新しい一場面で、一気に引き込んでくるのか。
——ここで、書き手のレベルが一瞬で見抜かれてしまうんですね。

だからこそ、「読まれない」という前提をひっくり返し、審査員に「この続きを読んでみたい」と思わせるスタートラインに立つために、次の3つの要素を"命がけ"で作り込む必要があります。

・あらすじ:結末(ラストシーン)が、はっきり見えるように書くこと。
・冒頭シーン:とにかくインパクト重視。一瞬で引き込まれる場面にすること。
・最後のシーン:「このラストを描くために、この物語を書いたんだ」——そう確信できる、強い着地点を用意すること。

まずは、この3つの"骨組み"を徹底的に固めてみてください。 
そして、そこが完璧に組み上がってから、はじめて中身を書き進めていく。
それくらいの順番で執筆に臨むことこそが、受賞への一番の近道だと、私は思っています。

そして、このあらすじ、冒頭シーン、最後のシーン、それぞれに書き方のコツがあります。
例えば冒頭シーン。「インパクト重視」と書きましたが、では「車が20台の玉突き事故を起こす」とか「東京タワーが大爆発を起こす」といった、こういったインパクトのあるシーンは適切でしょうか?

皆さん、ぜひ考えてみてください。
こういった情報を、私は添削の中でアドバイスさせていただくようにしています。

私は常々、シナリオコンクールには必勝法がある、攻略法があるとお伝えしています。
また機会があれば、他の攻略法をお伝えしようかなと思います。
ぜひ楽しみにしていてください!
一人でも多くの脚本家の方が誕生し、世の中に素敵な物語が生み出されることを願って、皆さんの創作活動の支えとなれば幸いです。
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