こんにちは。ACMDmusicと申します。
ACMDmusicのサービスのなかには、コントラバスの運指の指導(添削)というものがあり、最近も何件かご依頼を頂いています。
私がコントラバスを指導する上で、運指はとても重視していることのひとつです。特に、ジャズのような即興音楽を演奏する上で、合理的かつ一貫性のある運指を身につけることは、演奏のクオリティ(豊かな音色、正確なリズムやピッチ、レガートなどの安定感など)を保つことに加えて、音楽(演奏)に集中するためにもとても重要なことだと考えています。
即興演奏において、瞬間的に思いついたこと、そして、それは自分でもおそらく始めて演奏するようなパッセージを、反射的に楽器で表現することが行われています。コントラバスの指板は人間の手に対して大きすぎるので、せっかくのアイディアも、運指の「手詰まり」によって表現しきれずに悔しい思いをした経験は、ベーシストなら何度もあることだと思います。
これを克服するためには、合理的な運指の体系を身体で覚えて、反射的に対応できるようにすることが必要です。そのためには、エチュードやメロディやリフ、採譜したソロやベースラインのような「書き譜」に対して、日頃から合理的な運指で演奏することが不可欠です。そのとき、運指に対してどれだけ自覚しているか、その質と量が問われます。
ですから、演奏上はそれほど難しくないような、低音域を中心で大きな跳躍もない、易しいベースラインであっても、しっかりと吟味された一貫した運指で演奏することがとても重要になってきます。
自分が困っている状況に置かれていないと、運指の添削を受けてみようとはなかなか思わないかも知れません。しかし、一度、試しに、日頃ご自身で演奏されている譜面、例えば、ビッグバンドの書き譜、オスカー・ペティフォードやチャーリー・パーカーのリフ、採譜したソロやベースラインについて、しっかりと運指を決めてみてはいかがでしょうか。
私は、20年以上、演奏活動をしていますが、ビッグバンドのパート譜の書き譜を演奏するときには、鉛筆で指番号を書きます。もちろん、分かりきったところまではいちいち書かないのですが、譜面にしっかり書き込んだものを練習することで、自分が合理的と考える運指と、実際に自分の癖で弾いてしまう運指のギャップを埋めるという作業を日頃から心がけています。そして、ソロをしたり、初見で書き譜を演奏したりするとき、この取り組みのおかげで辛くも(?)乗り切れたという実感があります。
もし、運指に興味がありましたら、一度試しにご自身の決めた運指をACMDmusicにお送りください。コメントとともに添削いたします。もちろん、運指は必ずしも一通りに決まるとは限りませんが、別の視点から指摘されることで、運指に対する考え方の幅が広がることが期待できます。
サービスとしてはとても地味ではございますが、皆様のお役に立てるものと自負しております。もし興味がおありでしたら是非ご利用をご検討ください。