「転職したいのに動けない」のは整理する場所がなかっただけ。 キャリアコーチングが何をするのか、具体的に話します

「転職したいのに動けない」のは整理する場所がなかっただけ。 キャリアコーチングが何をするのか、具体的に話します

記事
学び
1.また今日も、求人を眺めて閉じた人へ

夜、スマホで求人サイトを開く。

ぼんやり眺める。

「なんか違う」と思いながら、
アプリを閉じる。

そしてため息をついて、
寝る。

こんな夜が
続いていませんか。

「転職したい」という気持ちは
ある。

でも、
何から始めればいいか
分からない。

志望業界も、
希望職種も、
「なぜ転職したいのか」さえも、
うまく言葉にできない。

うーーーん、
これって
自分の意志が
弱いんだろうか。

そう思っている人に
伝えたいことがあります。

整理できないのは、
あなたの意志が弱いからでは
ありません。

「整理する場所」が
なかっただけです。


2.なぜ「一人で考える」と行き詰まるのか


先に答えを言います。

一人で考えると
行き詰まるのは、

「考える」と
「整理する」が
違う作業だからです。

「転職したい」と
頭の中で思い続けることは、
考えているようで、

実は同じ場所を
ぐるぐると
回り続けているだけです。

気づいたら
半年経っていた、
1年経っていた。

そういう人が
本当に多いです。

「今の仕事が嫌だ」
→「でも次が決まらなかったら」
→「スキルが足りないかも」
→「やっぱり今の仕事が嫌だ」

このループは、
どれだけ時間をかけても
自分一人では
抜け出しにくい構造に
なっています。

なぜかというと、
自分の思考を
整理するためには、

「自分の外側」に
出す作業が必要だからです。

誰かに話す。
誰かに聞いてもらう。
誰かに問いを立ててもらう。

この「外側に出す作業」が
あって初めて、

頭の中にあるものが
言葉になり、
整理されていきます。

つまり、
一人で行き詰まるのは
当然で、
そういう構造だから
行き詰まっているのです。


3.「整理する」とは、何をすることか


ここで一度、
「整理する」という言葉を
分解します。

整理には、
3つの段階があります。

段階①:
言葉にする

頭の中にある
もやもやを、
口に出したり
書いたりして、
「見える形」にします。

「なんとなく嫌だ」を
「何が嫌なのか」に変えていく
作業です。

段階②:
仕分ける

出てきた言葉を、

「変えられることか」
「変えられないことか」、
「今の問題か」
「もともと持っている問題か」、

に仕分けていきます。

段階③:
優先順位をつける

仕分けた上で、

「今、自分が本当に
何を解決したいのか」を
絞っていきます。

この3段階を
一人でやろうとすると、
段階①で
詰まってしまうことが多いです。

「うまく言葉にできない」まま、
段階②③に
進めないからです。


4.コーチングが「整理する場所」になる理由


キャリアコーチングは、
この3段階を
一緒に進める場所です。

具体的には
こういうことをします。

「今、一番しんどいことは何ですか」
「それはいつ頃から感じていますか」
「今の仕事で、続けていいと思えることはありますか」

こういった質問を、
順番に投げかけます。

答えは何でも
構いません。

「分からない」でも、
「うまく言えないけど」でも
構いません。

その「分からない」や
「うまく言えない」の中に、

実は整理のヒントが
あります。

コーチは
その言葉を拾って、

「今おっしゃったことは、
こういうことですか」と
言い直します。

この「言い直し」が、
頭の中にある
もやもやを言葉にする
最初のきっかけに
なります。

自分一人で考えているときは、
「うまく言えない」で
止まってしまいます。

でも誰かが
「こういうこと?」と
言い直してくれると、

「そう、そういうこと」または
「いや、ちょっと違って…」と
反応できます。

その反応の中に、
自分の本当の気持ちが
あります。

つまり、
コーチングは
答えを教える場ではなく、
「自分の言葉を引き出す場」です。


5.「整理できた」とき、何が変わるのか


ここで、
整理が進んだ人に
実際に何が起きるかを
お伝えします。

整理する前:
「転職したい気持ちはあるが、
何から手をつければいいか分からない」

整理できた後:
「転職したい理由は、
今の職場の評価制度への不満ではなく、
自分がやりたい仕事を
できていないことだと分かった。
だとすると、
転職先を選ぶときに
一番確認すべきことが見えた」

この変化は、
「答えが出た」ということではなく、

「自分が何を問題にしているかが
分かった」ということです。

何を問題にしているかが分かると、
初めて
「次に何をするか」を
考えられるようになります。

逆に言えば、
何を問題にしているかが
分かっていない状態では、

どんなに求人票を見ても、
どんなにエージェントに登録しても、

「何かが違う」という感覚が
消えません。

整理が先です。


6.整理できた人・できなかった人の話


二人のクライアントの
話を比べます。

ALさん(32歳・女性・
事務職)は、

「転職したい気持ちはあるが、
理由がうまく言えない」という
状態で相談に来ました。

最初の面談で
いろんな言葉が
出てきました。

「残業が多い」
「上司が合わない」
「この仕事を続けていいか分からない」

これらを一緒に整理していくと、

本当の問題は
「誰かの役に立っている実感が
持てないこと」だと
見えてきました。

その気づきから、

「人に関わる仕事」という
軸が生まれ、

応募先を絞ることができ、
志望動機も
自分の言葉で
書けるようになりました。

一方、
AMさん(35歳・男性・
営業職)は、

「転職したい理由を
自分で整理してから相談する」と
決め、

6か月間、
一人で考え続けました。

結果として、
「やっぱりうまく整理できなかった」と
言って相談に来ました。

一人で考えていた6か月は、

「今の会社のいいところと
悪いところを比べる」
という作業を
繰り返していただけで、

「自分が何を大切にしているか」に
たどり着けていませんでした。

二人の違いは、
「整理する場所」を
早めに使ったかどうかです。


7.「相談するほどのことじゃないかも」と思っているあなたへ


コーチングに
踏み出せない理由の一つに、

「まだ具体的に
決まっていないのに
相談するのは申し訳ない」という
気持ちがあります。

でも、
これが一番の
誤解です。

コーチングは
「転職することが決まっている人」が
使うものではなく、

「転職するかどうかも含めて、
自分の状況を整理したい人」が
使うものです。

「まだ何も決まっていない」状態が、
最もコーチングが
機能するタイミングです。

「答えが出てから相談する」では、
整理の出番が
なくなってしまいます。

もう一つ。

「友人に相談する」という方法も
ありますが、

友人は
あなたのことを
心配しているからこそ、

「もう少し頑張ってみたら」
「その会社、大丈夫?」と
感情で反応しやすいです。

コーチングは感情ではなく、
「あなたが何を大切にしているか」を
引き出すことに
集中した場です。

「答えを出すために整理したい」
という段階で、
場所を使ってください。


8.まとめ:「整理できない」を一人で抱えなくていい


今日お伝えしたことを
まとめます。

「整理できない」のは
意志の弱さではなく
「整理する場所」がなかったから

一人で考えると
行き詰まるのは
構造的に当然

整理には3段階ある:
言葉にする→仕分ける→優先順位をつける

コーチングは
「答えを教える場」ではなく
「自分の言葉を引き出す場」

「まだ何も決まっていない」
そのタイミングが最も
コーチングが機能する

夜、求人を眺めて
閉じてため息をついている時間は、

「自分の頭の中を
整理できていないサイン」です。

その状態を
「意志が弱い」と
責めなくていいです。

整理する場所を
使ってみてください。

応援しています。


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