薄型の古コンデジで新鋭スマホに見劣りしない草と味わいある写真を撮るワザ!(画像表示不具合を修正)

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【専用ハードの強み】

スマホの普及と進化に伴って忘れ去られつつある(?)コンデジですが、プアであっても専用ハードである強みはあり、私は今でも常用しています。

具体的には、カメラを右手で取り出しながら大型のレンズバリヤをカパッとスライドオープンすればレンズが突出することもなく即撮影できて、SNS の共有に最適な1280*960サイズ記録があり、手ブレ補正も付いていて、本稿のような撮り方に最適で、私にとっては馴染み深い SONY で唯一の機種となる DSC-T9(2005年発売)が、現在の常備メインカメラです。
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 LEDライトを装着可能な衝撃吸収バンパーを作り付けています

スマホも一応は持っていますが、そもそも専用ハードでないと使い物にならないし、機能的にも、こいつじゃないとダメなんです。

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 雨上がりの曼珠沙華

余談が過ぎましたが、このタイプのカメラはメーカーを問わず作例のように新型スマホにも見劣りしない(と自分は思っている)草と味わいある写真を撮ることも出来ます。

本稿は、その撮り方ネタの気まぐれリリースだというわけです。

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 苔の朝露

⇑こんなクローズアップも、本当にカメラ単体で撮れてしまいます。
インスタに載せたら、たまたま見てくれたプロの写真家さんも注目してくれました。

ネタというか、やることはシンプルです。

【背景ぼかし優先】

●ポートレートモードにする
●ズームを2.6倍にする
●約10cmの撮影距離で構図を作る

基本これだけです。

ポトレモードで絞りが開放になり、被写体に近づいてズームするほど被写体深度が浅くなる(ぼけが強まる)のが基本原理ですが、拡大鏡モード以外でピントが合う最短距離は約10cmであり、そのピント位置を保持できる光学のズーム倍率は2.6倍以内※なので、その条件内で撮れる被写体を選び、構図を作れば良いわけです。
 ※2.6倍を超えてズームするほどピントが合う最短距離が遠ざかっていき,最大倍率である3倍では最短約20cm以上にまで伸び,ぼけ量も減る.
当然ながら、接写10cmとズーム2.6倍という条件では 被写体がフレーム内に収まらず構図を作れない場合も出てくるわけですが、そこは発想を逆にするというか、接写で撮れる小さな被写体を探すのがコツなんです。

なぜ小さな被写体なのでしょうか?

それは、光学系と撮像素子が大きくなるほど、大きな被写体と遠い距離でも被写体深度が浅くなるという光学的な関係があるからで、コンデジの小さな光学系と撮像素子には小さな被写体がマッチするのです。

もし大きな光学系と撮像素子に小さな被写体を組み合わせると、ぼけ過ぎて背景の情報量が無くなり、逆にツマラン接写になってしまいます。

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 早春の斜陽

もちろん、微妙にフレーミングしきれず困る場合も出てくるわけで、そこはズーム倍率を少し下げるか、撮影距離を少し遠くするかで微調整します。

そして先程チラリと出た『拡大鏡モード』ですが、それが次項で説明させていただく接写優先の撮り方です。

【接写優先】

SONY 機での『拡大鏡モード』は、光学ズームは出来ませんが、撮影距離が最短1cmであることを活かして思いっきり接写すれば被写体深度が浅くなります。

●拡大鏡モードにする
●EVと被写体露光の加減で絞りを開かせる
●撮影距離とデジタルズームで構図を作る
●ピント位置の微調整はタイマーを有効活用

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 アザミの朝露で #ツユノスイテキネーション

被写体に可能な限り近づけてもフレーミング的に被写体が小さい場合はデジタルズーム※を加えて調節すれば良いですが、『拡大鏡モード』では絞りが優先開放されないので、EVシフトしつつ、被写体そのものの露光を何らかの方法で加減することで、自動的に絞りを開放させるのがコツです。

 ※DSC-T9の場合は撮像素子の解像度まで=6M記録の場合はデジタルズーム不可.1M~3Mの範囲で撮るのが現実的.

絞りが開放されないと◇ひし形ぼけ◇になってしまいます。
(このテクはスマホでも使える可能性がありますが邪道ですねw)

『ポトレモード』と『拡大鏡モード』は、例えば「花全体」と「花の一部」みたいに、被写体のサイズで使い分けます。

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 ポトレモードで花(^-^)

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 拡大鏡モードで寄り♪

【手ブレやピントのミス対策】

ここまで読んでいただけた範囲では、簡単そうに思えるかもしれません。

しかし、カメラが圧倒的に軽いがゆえに手ブレしやすい上に、新鋭機に比べ手ブレ補正能力が弱く、手ブレを減らす効果にもなるビューファインダーが無く、撮像素子(CCD)感度も十分ではないから手ブレに弱く、フォーカス性能も高くないから、なかなか大変なのです(;´Д`)

その対策としては…

●三脚等を使う(当たり前すぎ)
●体や周囲のモノを利用してブレを減らす
●風が弱まる瞬間を待つ
●フォーカスはマルチと中央優先を使い分ける
●暗い被写体では無理しない
●時にゲインアップを躊躇わない
●タイマー機能を使う
●ひたすら多く撮る(数撃ちゃ当たる)

といった所でしょうか。

タイマー機能ですが、タイマーを仕掛けた上でピントを必要距離で合わせてシャッターボタンを押しておき、タイマー時間内にカメラを前後に動かしてピント位置を微妙にズラすことでピントミスを減らすのも大きなコツです。

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 満開のヒメツルソバは可愛い!

私が使っている DSC-T9 では、やや後ピン(やや後方にピントが合う)傾向なので、タイマー機能を使ってピント位置を少し手前にズラすことで良好な結果が得られることが多いです。

シャッターボタンの半押しでピントを一時ホールドできるのは他のカメラと同じですが、その状態でカメラを動かしている間に解除されてしまったりで成功率は芳しくありません。

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 明るい場所での拡大鏡モードで◇ぼけが出ている筈ですが目立たない被写体でセーフですw

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 花の水滴なんか草w

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 コスモ感ある #クモノスイテキネーション

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 地蜘蛛の巣も銀河コスモ感ありますね!

いろんな水滴をLEDでライトアップする「○○ノスイテキネーション」ネタは私のオリジナルですが、パクってもらって構いませんので、どんどん撮って魅せてほしいです(╹∀╹)

【留意事項】

ここまで綴ってきた撮り方ネタは、全て手持ちの DSC-T9 で行っていることだけですが、他メーカーのカメラでも光学系が同様の構造であれば同じ撮り方が出来ますし、撮影機能もメーカー横断的に共通している筈です。

「光学系が同様の構造であれば」というのは、レンズが沈胴式のは基本的に接写とズームの組み合わせが不可(ズームすると最短距離が急速に遠ざかり背景ぼかし出来ない=接写はワイド端のみ)ということです。

因みに、私が使っている SONY DSC-T9 から採用が始まった手ブレ補正メカには、グリス切れや磁石脱落による動作不良に抗う為のブルブル振動が続く(実際には動作改善の効果は無い)いわば”持病”があります。

後継機種は磁石脱落こそ対策されるも、グリス切れは同様のメカで横断的に見られる事象であるため、中古入手したら高確率で分解補修が必要になると思っておけば間違いないですが、カメラを前後左右に激しく振ると一時的に回復する場合もありますので、入手される場合の参考に※してください。
 ※手振れ補正メカのリペア方法も需要あれば案内いたします.
良くも悪くも中古なら数百円からでも買えるようになった古めのコンデジを使いこなし、そこらのスマホとは一味ちがう写真を撮って草を生やして…

いえ、発信を映えさせてくださいねヽ(´∀`)人(・ω・)人(゚Д゚)人ワショーイ

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 これは何でしょう?野苺です(*´∀`)なんか草w
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