2024年度から働き方改革なるものが始動します。厚生労働省のホームページから抜粋した一部の文言には「事業主は、前日の終業時刻と翌日の始業時刻の間に一定時間の休息の確保に努めなければならないこととする。」とあります。これまでの心臓内科医は特に救急業務を主としていたため、当直勤務中も休みなく働くことが多々ありました。私個人の経験では月に3−4回程度当直もしくは24時間の日当直があり、そのうち1、2回は寝ずに働いていました。今でもそれは続いています。驚くべきは例えば木曜日:日勤業務8時から17時、そのまま当直17時から翌金曜日8時、さらにそのまま金曜日:8時から17時、そして残業20時まで等、合計36時間連続勤務などが当たり前に行われているということです。以前通っていた某英会話教室の外国人講師に日本の医師の現状を話したら「クレイジー」の一言で一蹴されました。。。おかしいとは思っていました。寝ずに当直した次の日に心疾患のカテーテル治療や手術(内科医でもペースメーカー移植術などの手術があります)を行うことは集中力が保てないです。患者の気持ちに立ってみても、昨日から不眠で働き続けている医師に心臓の治療を委ねることはしたくないと思うでしょう。お互い不幸だと思います。
現在心臓内科医に限らず多くの勤務医が上記のような当直業務を強いられています。2024年度の働き方改革制度施行に向けて多くの病院が対応を迫られていますが、なんとか現状の働き方を変えずに法の抜け穴を探すような、病院上層部の動きも垣間見えてきます。プロフェッショナルな技能を持つ医師とはいえやはり人です。個人個人それぞれに働き方に関する考え方は異なります。少なくとも36時間連続勤務などの常軌を逸した働き方をしたくない医師は多数いると思われますので、この法律が上手く医師の働き方改革に浸透していってくれればと願っています。