救急外来での説明2回する

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コラム
 私は救急外来で結果の説明を2回するようにします。まず、救急車で患者さんが運ばれてくると、ご家族は待合室へ患者本人はERへ別れ別れになります。患者さんは採血、レントゲン撮影、心電図、心エコーなどの検査が行われながら、同時並行で治療が行われます。そして検査結果などが全て出揃うまでに小一時間はかかることになります。患者さんとしては辛い症状でERに入り、目まぐるしく1時間程度検査治療を受けているのですから、かなり頭の中が混乱した状況が続くといっても過言ではありません。
 そこで私は検査結果などまずERの患者本人に詳しく説明を行います。その上でご家族をERに招き入れ、再度患者本人とご家族にほぼ同様の説明を行います。そうするとご家族は(家族とはいえ)他人事ですので一度目の説明で十分に理解いただけますが、混乱していた患者本人も家族とともにもう一度冷静に2回目の説明を受けることにより、ご自身の病状に対する理解が深まるのではないかと考察しています。
どこかの病院で2回説明をしてくる医者を見つけたら、それは心臓ドクターXかもしれません。

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