こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。
犬の帰巣本能については、しばしば驚くべき事例が報告されていますが、最も有名で驚異的な例は、「名犬ラッシー」のモデルとなったボビーの話でしょう。
📍 ボビーが迷子に
1923年、アメリカ・オレゴン州シルバートンのフランク・ブレイザーさんは、生後6ヶ月のコリー系のミックス犬「ボビー」を連れて、インディアナ州ウォルコットに夏の休暇で訪れます。
ウォルコットは、シルバートンから直線距離で約3,400キロも離れています。
ある日、ボビーは走行中の車から飛び出して行方不明に。
ブレイザーさんは数日間にわたってボビーを捜索し、新聞広告まで出しましたが見つけられず、やむなく帰宅します。
🏠 6ヶ月後、奇跡の再会
それから6ヶ月後――信じられないことに、ボビーはシルバートンの自宅に帰ってきました。
帰宅したボビーは、全身がボロボロに汚れ、ガリガリに痩せ細っていたそうです。
📰 地元紙が報道、全米で話題に
ボビーの奇跡の帰還は地元紙【the Silverton Appeal】に掲載され、大きな話題となります。
さらに、「ボビーを見た」「ボビーに餌をあげた」など、多くの目撃情報が全国から寄せられました。
🔍 動物愛護協会による足取り調査
オレゴン州の動物愛護協会は、目撃証言をもとに、ボビーの旅路を調査。
インディアナ州を出発したボビーは、イリノイ州、アイオワ州、ミズーリ州など、合計8つの州を通過。険しいロッキー山脈や大河も越えてきたことが明らかになります。
最終的に、4,800キロにおよぶ大冒険だったと報告されています。
❓ どうやって帰ってきたのか?
迷子になった当時、ボビーはまだ生後6ヶ月。
地図も言葉もない犬が、どうやってこれほどの距離を移動できたのでしょうか?
飼主の匂いをたどって帰宅することは不可能だったはずです。
一説には、犬が地磁気(地球の磁場)を感知して移動しているのではないかとも言われています。
🕊️ ボビーの最期とその後の功績
壮大な旅から3年後の1927年、ボビーは静かに息を引き取りました。
年齢はわずか4〜5才。
短い生涯ではありましたが、オレゴン州の動物愛護協会のペット墓地に丁寧に埋葬されています。
🎨 今も語り継がれる奇跡
シルバートンにある会社の壁画には、1924年2月22日に【the Silverton Appeal】に掲載されたボビーの記事が今も描かれています。
また、ボビーの奇跡の物語は、
📗 『5000キロを旅した犬ボビー』(川手真砂 著/日高康志 画・ハート出版・1998年)として出版され、📺『名犬ラッシー』としてドラマ化・映画化もされています。
🐾 最後に
ボビーの物語は、犬の持つ本能と、人と動物との絆の深さを私たちに教えてくれる感動的な実話です。
あなたの隣にいるペットにも、不思議な能力が秘められているのかも知れませんね。